先輩たちとオナニー競争

by 智樹 at 3月4日(金)15時22分
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　僕は走るのが好きだったしタイムも良かったので、中学に進学するとすぐに陸上部に入部した。
幸い、クラスでも委員会活動でも部活でもすぐに友達が出来たし、先輩にも気に入ってもらえたみたいで、とにかく学校が楽しくて仕方がなかった。
こんな順調な中学生生活を送っていた僕は、その年の夏休みに、ある“強烈な体験”をすることになる。

三年生の先輩たちは、引退試合となる秋の競技会に向けた練習を夏休みにも行っていたが、そのための用具の準備や片付けなどは一年生が数名ずつ交代で担当するという慣例があり、片付けが終わった後には、その一年生たちに先輩や顧問の先生がポケットマネーでアイスなどを買ってくれることもあった。そして、僕が当番のその日は、たまたま、僕に特に目を掛けてくれる三年のＹ先輩がリーダーとなって練習が行われる日だったが、これまたたまたま、僕以外の一年は家の都合などで全員欠席だった。練習が終わり、さすがに僕一人での用具の片付けは可哀想だと思ったのか、Ｙ先輩と、彼と特に仲が良い二年のＫ先輩が二人で僕を手伝ってくれた。

「早く鍵を閉めたいから、Ｔ（僕のこと）も俺たちと一緒にシャワーを浴びちまえよ」
「はい」

普段シャワー室を使う順番は上級生からと厳しく決まっていたが、帰り支度の効率を優先させた先輩たちは、僕をシャワー室へ呼び入れた。

「うう、汗臭ぇ！」
「べたべたで気持ち悪ぃ！」

僕のことなど全く意識せず、汗で身体に纏わり付く練習用のユニフォームやパンツや靴下を脱衣所の床に無造作に脱ぎ捨てて全裸になった二人は、毛が生え揃った腋や股間を隠そうともせず、シャワーの温度が上がりきらないうちから、身体のそこかしこを洗い流し始める。

「Ｋ、お前、腋は俺より濃いんだな」
「下の方は先輩の完勝っすね」
「おい！遠慮しないで、Ｔも早く浴びなよ」

それまで僕は「もしかすると、自分は女と同じくらい男も好きなのかな？」なんて思うようなことは特に無かったが、それまで、練習後のシャワーの時に同じ一年生の生白くてひょろひょろとした頼りない身体しか目にする機会が無かった僕は、がっしりした体格に“濃い”造作がよく似合っているガテン系のＹ先輩と、ジャニーズ系で優しい顔立ちとスレンダーな身体つきのＫ先輩の、男として完成しつつある、鍛えられて陽に焼けた肉体の美しさに思わずすっかり目を奪われてその場に唯突っ立っていたのだった。

「はい」

早速備え付けの安物のボディーソープを身体中に塗りたくり始めた二人と並んで僕がシャワーを浴びだすと、いきなり、僕たちに見せ付けるようにしながらＹ先輩が自分の物の皮を根元の方へクイッと引っ張って真っ赤な先っぽをペロリと剥き出し、その付け根の括れに少し慎重にシャワーを当て始めた。

「ここも洗わないとな…」

どちらの先輩にも“そっち（つまり、ゲイ）”のうわさは無かったから、その時僕は、「（Ｙ先輩は、完全に剥けるって事を自慢したいだけなんだな…）」と思っていた。

「凄え！先輩、全部剥けるんですね」
「パンツに当たったり毛が絡まったりすると、まだまだヒリヒリ痛ぇけどな。お前らだって、剥けるんだろ？」
「はい。あの白くて臭い垢みたいな奴がたまるのは嫌だから、ちょくちょく剥いて手入れしますよ」

Ｋ先輩は上手く話を合わせながら、Ｙ先輩を真似るように先っぽをペロンと剥き出した。

「おい、Ｔ。お前はどうなんだ」
「え？」
「俺たちのを見てばかりいないで、お前も剥いて見せろ」

Ｋ先輩に腕をグイッと引っ張られてＹ先輩の前に突き出された僕は、拒む間も無く、Ｙ先輩のごつい指で先っぽを剥かれてしまった。

「おお！お前も手入れはしてるんだな」
「はい」

何とか動揺を必死に堪えようとはしたものの、覚え立てのオナニーに暇さえあれば耽っている僕の物は、Ｙ先輩の指の刺激に見事に反応し、見る見るうちにむくむくと大きくなりながら上を向いていく。

「あはははは！Ｔ、なに勃ってきてんだよ！！」
「どんどん大きくなるな」
「止めてください！」

面白がって調子に乗る先輩たちに二人がかりで揉んだり扱いたりされた僕の物は、あっという間に限界まで元気になってしまった。

「おお…、Ｔのって案外デカイんだな」
「そうっすよね…」

そう言いながら僕の剥き身を弄り回している内に自分たちの物が僅かずつながらも大きくなりかけていることに気付いた先輩たちは、それぞれが自分の物を弄り始め、それらはすぐに逞しい姿へと変わった。Ｙ先輩の物はその体格と逆ですらりと細長く、Ｋ先輩のは長さはそれほどでもないが野太かった。

「そういえば俺、昨日は疲れててすぐに寝ちまったから、出してないんだ」
「俺は昨日、擦り切れるほどオナりましたけど…、今出したくなっちゃいました」
「…」

僕は何も言わなかったし言えなかった。先輩たちのギラギラした目とギンギンになった物は怖いくらいの迫力に満ちていたから、もうここまでくると僕なんかが何を言ってもこの流れを止めることなんてできないからだ。僕たちは、シャワーを止めた。

「よし、じゃあ、横一列に並んで『用意、ドン』で同時にシコって、逝くまでのタイムと飛距離で競争な！」

Ｙ先輩提案の『早逝き＆射程距離競争』が先輩自身の号令で始まり、僕たちは一斉に自分の物を必死に擦りたてる。僕自身の物も含めて、三者三様の物が三者三様のやり方で力強く扱かれているのを目の当たりにするのは本当に壮観だったし、勿論それまでそんな経験はした事が無かったから、それは物凄い興奮を誘った。

「うう…」
「んっ…」
「ああ…」

容赦なく押し寄せる快感に三者三様の呻きを押し殺して堪えること数十秒、とうとう先ず僕が逝った。

「あああッ！」

腰がびくびく痙攣すると同時に真っ赤に腫れ上がった先っぽから白くて生臭い粘々の液体が少しずつリズミカルにピュッピュッと噴き出し、それは洗い場の床の中ほどまで飛んだ。

「んぐううう…」

次に逝ったのはＹ先輩で、喉の奥を唸らせながら僕よりもはるかに多い液をはるか遠くまで飛ばし、それは洗い場の壁にまで掛かったように見えた。

「うおおおお！」

最後はＫ先輩が雄叫びと共に逝き、ちょうど僕とＫ先輩の中間の量と飛距離を記録した。

「Ｙ先輩の優勝っすよ」

Ｙ先輩の液がほんの少しだが明らかに壁に掛かっているのを確認したＫ先輩による“結果発表”に気を良くしたＹ先輩は「よし、もう一度やろう！」と言い出し、僕たちはもう二回競争をしたが、結局最後には順位などどうでも良くなって、湯気と共に立ち込める生臭い液の匂いに興奮を掻き立てられながら、洗い場の床に三人が車座に胡坐をかいて物を扱き、腰をガクガク痙攣させながら逝く姿を何回かお互いに見せ合った。出る液がなくなると、物の形や腋毛の生え具合、乳首の色や形を比べ合い、それにも飽きたのでシャワーを浴び直して洗い場を出た。顧問の先生からは「体育倉庫とシャワー室の鍵を返しに来るのが遅かったぞ」と注意されたが、帰りに「皆で食べろ」と言ってアイスを買う資金をくれた。三人で食べたアイスの美味しさは、疲れた身体全体に染渡っていくようだった。

残念ながら、この三人で『液飛ばし競争』をするチャンスは再び巡って来なかった。

おわり