H体験?談 過去ログ(L-42)
RIZEさんの体験?談 (家出中)


家出中

  • by RIZE at 1月21日(土)01時06分
  • Number:0121010606 Length:1000 bytes

私は今19歳。青森市で上京目指しバイトに明け暮れている。
これは私がゲイに目覚めた四年年前の時の実話。



小学六年の時、女子からの陰湿ないじめに耐えられず女性不信となり、私は登校拒否になった。
それは中学入ってからも変わらず、中学生活に良い思い出はひとつもない。

さて、登校拒否をしていたとしても、私は引きこもりをするほどインドア派ではなかった。
街中を放浪したり自転車でどこか知らない所へ行くのが快感だった。
ときに、帰るのが朝方になるときがあった。心配症の母親は私の中学時代に八キロも痩せた。
(お母さんごめんなさい!)
外に出るとき友達は連れない。そりゃそうだ。登校拒否野郎に出来る友達は数少ない。
私はただ一人、気ままな「家出」を繰り返した。その家出生活は、ある事件をきっかけに終焉を迎えた。
そのある事件が、私をこの世界へ導くこととなった。



最後の家出は中学三年の秋。
すっかり肌寒くなった青森市で、私はいつもの家出を楽しんでいた。
ゲーセンに寄り、本屋に寄り、吉野家に寄り、コンビニに寄り…
そんなこんなで、もうすぐ深夜12時というとき、私は寝る場所を求め、「青森健康ランド」に行くことにした…



つづく


家出中2

  • by RIZE at 1月21日(土)16時26分
  • Number:0121162606 Length:958 bytes

青森市郊外にある「青森健康ランド」。24時間営業の総合温泉レジャー施設と言う感じ。
多少金銭に余裕があるとき、私にとってここは大変割安な宿屋である。
(入場料はちと高いけど、一泊(深夜追加料金)800円だしね)
入場料を払い、ロッカーキーと風呂道具、そしてアロハをもらい、温泉へと赴く。
せまいロッカーにコートや着ていた衣服を突っ込みマッパとなった。
人はまばらにいたが、まだ目覚めてなかったので大して気にせず、温泉への自動ドアをくぐった。

広い!さすが健康ランド。風呂の数は七つ。露天つき!
「フゥ…」
大風呂で一息つき、家出の疲れを癒す。人影はまばら。てか…いない。今なかにいるのはどうやら俺一人。
優越感に浸ってしまう。
「ええねぇ…」

温泉は基本的に好きで、家出している間に青森市内の温泉をほぼ網羅した。
昼間に行く温泉は人がいなくて、でかい風呂を独り占め、それがかなり好きだった。


そのまま温泉を堪能し、風呂をでた。時間は深夜一時半。館内のゲーセンはとっくに閉まっている。
仕方なくその夜は、二階の大衆就寝部屋に行って寝ることにした。


目覚めるのは今日の次の夜のこと。


家出中3

  • by RIZE at 1月22日(日)01時49分
  • Number:0122014954 Length:1004 bytes

起きたのは10時を回ったころ。ちなみに水曜。無論平日。
今頃同い年の奴らは生真面目に学校へ行っているのかと思うと、根拠のない優越感が私を微笑ませる。

食堂で割高な唐揚げ定食をほおばり、朝風呂を楽しんだあと、
「帰るのめんどうだな」
もう一泊することを決め、クーラーの利いた大衆就寝部屋に入り、昼食代を浮かす昼寝に勤しむとした。



起床。時計は午後四時を指していた。寝過ぎで重い頭をフレッシュさせるべく、三度目の風呂へ行った。

フレッシュしたあと、館内ゲーセンに行ってみた。アーケードゲームが大量にそろっており、楽しめそうには見えるのだが…

「…古い」

一番新しいゲームが「KOF98」で、ほとんどが92〜96年製。
2000年もとうにすぎたというのに…仕方あるまい、ここの客は八割が老人だ。
その証拠に、このゲーセンには私以外ひとりもいない。
ゲームの音が空しく響いている。

とりあえず、唯一まともに遊べる「一番新しいゲーム」を楽しむことにした。

格闘ゲームはあまり得意ではない。それを示すように私はまた四回戦で負ける。
庵は私の思うように動いてくれない。


…と、後ろに気配を感じた。明らかに…誰かが俺を見ている…

…子供?


家出中4

  • by RIZE at 1月23日(月)00時50分
  • Number:0123005059 Length:1001 bytes

「あーあ、下手だなぁ」

振り向いてみると、少し髪の長い童顔の少年が、腕を組んでニヤニヤしながら立っていた。
髪は金に染まり、ピアスをしている。明らかに自分より年下に見える。そして明らかに不良だ。
同じアロハ姿なのがすこし間抜けだったが。

「ちょっとやらしてくんない?」
「ん、んん…」
彼に席を譲ると、彼は百円を投入。同じゲームをやり始めた。
使用キャラは、私と同じ庵(+適当)

[READY… FIGHT!!]

「ほぉ…」
思わず唸ってしまった。彼の操る庵は、美しく敵を倒していく。
一戦、また一戦と勝っていき、勝つごとに後ろをふりむき「へへ〜ん」
憎たらしくも可愛い笑顔。なんだか少し惹かれ、しばらく彼のプレイを眺めていた。

庵は舞うように戦う。勝利をいとも簡単に重ねて行き、そしてラスボスをあっさりと…

[KO]

「どぅ?」
「すごいね…」
正直にしか返せなかった。
悔しいという感情は無く、いいもの見せてもらった気分だった。

「結構やり込んでるんだね」
「まぁね♪」
「ほかにも出来るん?」
「ん〜どうだろ、やってみよっか」
「隣に座っていい?」
「どぞどぞ」


しばらく二人して古い新ゲームに熱中した。
隣に座る私に、まだ他意は無い。


家出中5

  • by RIZE at 1月23日(月)09時02分
  • Number:0123090228 Length:965 bytes

考えてみれば、私も彼もずいぶん馴れ馴れしい。若者だからこそなのだろうか。
挨拶もせずその少年の隣でゲーム談戯に花が咲く。

少年はかなりのゲーマーのようだ。庵以外にも数キャラ使いこなし、百円だけでラスボスまで行ってしまう。
「つまんな〜い」
という彼に付き合い、対戦を何度もした。これが意外と白熱した。
最終的には彼が全て勝ってしまったが、千円ぐらい使ったころには二人して友情の大笑い。
そのまま二人で大量のゲームを楽しんだ。

自己紹介もまだなのに…


「なぁ兄ちゃん!」
(に…兄ちゃん!?)
弟妹がいなかった自分には、この響きは私の顔をほころばすのに充分である。
「ん?なんだ?」
精一杯嬉しさ(+恥ずかしさ)を隠す。
「汗かいちゃったね」
見れば、二人して笑顔の額から汗が垂れている。ゲームで汗をかくのは64スマブラ大乱闘以来である。
「そうだな…」

このとき私は何を考えていたのだろう。私の手は、無意識に、彼の額、汗、前髪、横の髪、頬へと、触れ動かしていた。

まるで、愛撫…?


「あ!ごめん!」
「ん、いいよ別に」


………


あのさ、風呂、行かない?




そう言ったのは彼の方からだった。


家出中6

  • by RIZE at 1月23日(月)14時52分
  • Number:0123145031 Length:996 bytes

手を引っ張られ温泉へ。彼のはしゃぎようときたら、少年というより…子供だ、不良の。

ロッカーの場所はバラバラだ。脱いでいると彼が私の所へやってきた。素っ裸で…あそこを隠して…ない!
毛が若干生えている程度。大きさは私が小学生のときくらい。つまり、すこし小さい。
皮も剥けておらず、まだあどけなさが残る…て、俺はなにを見てるんだ!?
急いで目を離し、「早く」とせがむ彼の横で「待って待って」。跳ねる彼のあそこに目が行きそうになる。
(いや、行っちゃったのだが)

最後の一枚は恥ずかしい。しかし彼が一足早く温泉へ行ってしまった。
私も急ぎ悠々と、あそこを隠して入って行った。

「こっちこっち!」とでも言うように大きく手招いている。私は「はいはい」と、まるで子に急かされる父親だ。

蛇口の前で頭、顔、体と洗っていく。その間、沈黙が破られることはなく、ただただ、彼からの視線が気になる。


(見たいのかこいつは)
頭を洗っている最中、彼が足の間から私のあそこをみようとしている。
私は片目をあけている。
(見えてるっつうに)

私も年頃、ガードは堅い。


あそこを隠しながら、大風呂へいく。彼もついてくる。



午後七時を回った。


家出中7

  • by RIZE at 1月24日(火)11時31分
  • Number:0124113123 Length:1017 bytes

(ばれとるっつうに)

彼が自分のあそこに興味をもっていることは容易にわかる。素直に「見せて」と言わないのは、私と同じ思春期だからだろうか。
私だって興味ある。が、隠さない彼。興味はすぐ満たされた。
風呂の中でも、やはりゲームの話ばかり。私もゲーマー、話題に不足はしなかった。
大風呂、柳風呂、ジェットバス、薬草風呂、サウナ、水風呂。
一通り回り、温泉を出た。
その間話が尽きることは無く、まさしく「意気投合」した。

割高な夕食を共にし、テレビを共に楽しみ、夜遅くまで話がはずんだ。
行動は子供っぽいのに、話していると同世代の匂いを感じる。これはつまり、私も子供っぽいということなのか。
その後ゲーセンへ行き、閉鎖時間まで遊んだ。時計はまもなく夜の12時を指す。

「寝よっか」「うん」

大衆就寝部屋に移ることにした。隣同士に布団を陣取り、毛布の中でもゲームの話しをした。
「うるさい」
近くのおじさんから注意され、「えへへへ…」「すいません」
話しをやめ、上を向き、寝ることにした。


まだ目を閉じているだけ。手に何か温かい感触が。
手だ。少年の手。横を向き彼を見る。「「クスッ」」と笑った。


深夜二時。目が覚めた。彼だけが寝ていた。


家出中8

  • by RIZE at 1月24日(火)14時19分
  • Number:0124141924 Length:989 bytes

手は繋いだまま。
彼はこっちを向いて寝息をたてている。かすかに淡いオレンジ光が、彼の無防備に無垢な表情を照らす。
今の彼を表す一言…


『可愛い…』


手は繋いだまま。
もう片方の手で、彼の少し長い髪をとかす。柔らかい。金髪なのに傷んでないようだ。
彼の顔が近い。女らしいわけじゃない。でもこの顔は、男の顔にない美しさを持っているように見えた。
彼の口が少し動く。
「ん…んん…」


ドキン…!


ふと…自分のリビドーが高まっているのがわかった。あそこが勃ってきたのだ。
(や!やべ!そういや一昨日から抜いてないや)
あくまでも彼のせいだとは認めない。
(中(館内)で抜くのはあれだしなぁ…しょうがねぇ)
汗だくの繋いだ手を丁寧にほぐし、放す。彼のずれた毛布を直し、私は就寝部屋を出た。
勃っていたあそこを落ち着かせるため、私は深夜二時半の温泉を楽しむことにした。


いったい何度目の温泉だろう。やはり誰もいない大きい風呂は良い。身も心もでっかくリフレッシュできる。
当然露天も…


秋風が身にしみる。外の温泉は熱めの設定。のぼせる直前に風呂縁へ腰掛けた。

のぼせ気味にぼーっと風に当たっていた、その時…


『わっ!』


家出中9

  • by RIZE at 1月24日(火)21時19分
  • Number:0124211942 Length:990 bytes

「うぐぇぁ!」
「あははは♪な〜にしてんの?」

彼のはしゃぎかたは先が読めない…後ろから抱きつかれ、足で器用に腰にしがみつく。
つまり…

 ・
 ・
 ・
 ・
 当
 た
 っ
 て
 る
 ・
 ・

「俺を置いてきやがって〜」
「ぅあ!…あ…ぁ…ちょ…ちょっと…!」
「ん〜??」
「は…放して…!」
「や〜だ〜」

背中のちょうど腰当たり、あきらかにあの男にしかない柔らかな物体の感触が…
なんて思ってる場合じゃない!

前屈みの状態でしかも首に腕が回ってる!気道がつぶれる!
「く…くるし…苦し…!!」
十秒ほど息が出来なかった。彼の腕を叩く。やっと放してくれた。
「あ…あのなぁ」「ごめん…」

しばらくの無言。その後、私は黙って湯舟につかった。湯の真ん中へ行き、彼に背を向けあぐらをかく。
彼もちゃぽんと入ってきた。木葉の浮かぶ湯面が揺れる。

私は…自らのリビドーをおさえるのに必死だった。
あの背中の感触を思い出すと、湯の中なのに少しずつ勃ってきてしまう。
(はやくおさまれ〜!!)

このまま痛い沈黙か…
と、そのとき、



ごめん…



そう言って彼は、後ろから優しく抱きついてきた。

恋人に寄り添うように背にほほを寄せて…


家出中10

  • by RIZE at 1月25日(水)00時50分
  • Number:0125005034 Length:984 bytes

彼は少しずつ私に肌を寄せてきた。
抱きつく腕、ほほ、肩、胸、…
私があぐらから体育座りになると、足をのばし、腹、腰、そして…

「ごめん…苦しかった?」
「そりゃ…ぁ…でも別にいいよ」

彼は私にぴったりとくっついた。彼の鼓動を背中に感じた。私の高鳴る鼓動が寄り添うほほからバレているかもしれない…


………



「兄ちゃん」
彼がぎゅっと抱きしめる。
「なんだ?」
抱きしめる腕に自分の腕を添える。


「勃ってきちゃった…」
彼のあそこが膨張してきた。彼がぎゅっと抱き寄せ、その少し硬いそれを私に押し当てる。
私のリビドーもまた…
「俺も…」
私も隠すのをやめていた。なにかを期待していたのか、性衝動から来る流れか。

右手を彼の頭へ。優しく髪を撫でながら、自分の体を横に向かし、横を向く。
彼の顔がそこにあった。

彼と目が合う。
少しずつ距離が縮まる。
胸の高鳴りが聞こえる。
少しずつ…少しずつ…
彼は目を少しずつ閉ざす。
私も少しずつ閉ざしていく。
もう距離はない。
あとはもう、

少しずつ、触れるだけ…





優しいキスをした。

私の、初めてのキス。

ちょっと長い、10秒だけのキス。



目を少しずつ開けた。


家出中11

  • by RIZE at 1月25日(水)10時18分
  • Number:0125101828 Length:1014 bytes

…………

「クスッ…」「フフッ…」
お互い見つめ合う。恥ずかしさと嬉しさがブレンドされたような、そういう笑顔で。

考えてみれば、私たちは自己紹介がまだだった。ただゲームの話で盛り上がっていただけ。
お互いを「兄ちゃん」「おまえ」と呼んでいただけ。
彼が可愛い人だと思っただけ。
彼の名前を、私はまだ知らない…

「俺(私)、コウヤって言うんだ。おまえは?」
「俺は…トモヒロ。トモでいいよ。」
「そうか…トモ…」

流れのように、再び唇を近づける…と、
「プフッ!」「…??」
「順番違うよね(笑)」「(笑)だな」

……

「…いいかな?」
「…聞かないでよ」

再び目を閉じる。今度は彼の方から近づいて…


ただ、触れるだけのキス。彼への愛おしさが込み上げる、初恋のようなキス。
彼が私のほほに手を寄せて、さっきより少し長いキスをする。

唇を離す。少し息切れ。またお互い見つめ合って、またお互い微笑み合う。

彼の背中へ回る。今度は私が彼を抱き締め、全てを包むように肌を寄せる。
彼の鼓動がわかる。

「…コウヤのおっきぃ」
「誰のせいだ?」
「…俺」

リビドーは限界。
肩ごしにキス。そのまま私の左手は胸、右手は彼の下方へ…


その時、私は目覚めた…


家出中12

  • by RIZE at 1月25日(水)13時29分
  • Number:0125132939 Length:1002 bytes

キスは少しずつ、淫らに熱くなる。息が漏れ始め、彼は私の頭に片腕を回す。
キスがいっそう強く艶しくなる。

「ファ…ァ…!」
左手は胸の突起をつまむ。
「ンァァ…ン…!」
右手は下腹部をさする。
「ん…んん…」
そのまま下へ移動する…

「ンァ!!ァッッ!ヤ…」
「イヤ?」
いきり立つ細長いものを掴む右手。平たい胸をさする左手。
首を横に振る彼。
キスをする唇。

全てで愛撫をした。

手の中で彼は暴れる。突起をいじる度、彼の体はピクッと反応する。

首筋にキスをする。
「ん…」
肩にキスをする。
「ハ…」
彼がキスを求める。

彼のものを握る。
「ン…ンァ!」
指で丁寧に剥いていく。
「ン…ン…!」
彼の体が少しこわばる。
完全に剥き、その頭を刺激する。
「ゥアア!!アッ!」
彼の体がビクッと跳ね、その度に、私のものも刺激される。

突然私のものに刺激が走った。見れば、彼の左手が私のものを強く握っている。
肩ごしに彼が呟く。

「お返し…」

いきなり皮を剥かれた。
「イッッ!!」
強く握られたまま上下に動かされた。
「アッ…ちょ…」


『ハァ…ハァ…』

「俺…イク…!」「待って…あそこに座って…」
私は後ずさりし、風呂縁に座る。

(何するんだ?)


家出中13

  • by RIZE at 1月25日(水)16時08分
  • Number:0125160852 Length:1006 bytes

(何をするんだ?)
なんて思いつつも、大方予想はついていた。
強くいきり立つ自身。それに近づく彼の顔。私は少なからず期待をしていた。
リビドーが解放を待っていたから。


「ン…ゥァ…ァ!」
彼の口腔内に私が入っていく。想像以上に温かい。想像以上に濡れている。
これ以上の快感を、私は知らなかった。
ましてそこは健康ランドの露天風呂。いつだれかがやってくるかもわからない。
その状況が、私と彼の興奮を更に駆り立たせる。

ジュポ…ジュポ…と淫らに湿った音がする。時たま彼は口からものを出し、舌で私を刺激させる。
頭、ふち、横、裏側、袋…
優しく、相手を心地良くさせようとしているのがわかる舌づかい。
また口腔内に収め、ゆっくりと上下に動く。中で舌を使いながら。喉の奥まで入れながら…

「トモ…出ちゃう…!」
「(プハ)いいよ、出して…(ハム)」
彼は一転、口を激しく動かした。
「ウア…駄目!出る!」

彼の口腔内で私のペニスが大きく膨らんだ。と同時、私の精液が彼の口から溢れてしまった。

「ング!?ンァ!(ゲホッゲホッ)」
「大丈夫!?」
「(ケフ…)多いよ…」


ドキン…!!


彼は口縁より垂れたものを、指で口に持って行く。

「(ンク…)おいし…」


家出中14

  • by RIZE at 1月25日(水)23時26分
  • Number:0125232625 Length:1000 bytes

「ハァ…ハァ…」

精液をおいしそう飲み込む彼を、私は黙って見ていた。
彼が口回りについた精液を舐め終え、飲み込むと、立ちひざになって私のほほに手を添えた。
彼と見つめ合う。添えられた手に私の手を添える。彼がすばやく顔を寄せて来た。


Kiss…


深く激しく艶しく、舌を絡め、唾液を混ぜる。わずかに、昔舐めた自分の味がする。
彼の手から、彼のほほを撫で、髪をとかし、首筋をさすり、彼の乳首を、
「…ン」
中指の腹で刺激する。

長いキスを終え、彼は再び湯舟につかると、また私のものを口に含む。
ものにこびりついていた精液を綺麗に舐めとり、先を強く吸う。
少し慣れた私は、彼の柔らかい髪をとかす。濡れていない湿った金髪は、艶やかな光りで輝いている。

「(プハ)ふぅ…」
彼は私を見上げ、ニカッと微笑む。私もつられてクスッと微笑む。

私も一緒に湯舟につかる。彼の横に座った私は、自分の右手を彼の左手に乗せる。
彼が手を裏返す。恋人繋ぎでぎゅっとした。私も、ぎゅっとした。

「…良かった?」
「うん…良かった」

肩に頭を乗せる彼。しかしその顔は、静かな微笑だが、まだ興奮している。



ふと気付いた。
彼はまだ、射精をしていない。


家出中15

  • by RIZE at 1月26日(木)11時38分
  • Number:0126113824 Length:1013 bytes

肩に乗せられた顔は、薄目を開けて少し息が荒かった。しかし、おぼろげに満足そうな顔をする。
彼が私の視線に気付く。微笑みで「なに?」と聞く彼の視線は、[我慢]というより、[期待]をしている目だった。

彼に顔を寄せる。察したのか、すぐに目を閉じ私を待った。
ちらっと露天入口を見る。
(よし、誰もいない)
もう何度目かわからないキスをした。まるで依存症のようだ。


「ンン!?」
彼の体がまたビクンとした。
「ンァ!駄目…!」
「まだ勃ってる。すっごい硬い」
私の右手は彼のものを握る。
「ピクピクしてる。イキたいんでしょ?」
「ンン…!」
恥ずかしそうに首を縦に振る。「イキたい…」

「これでイキたい…」
「ッ!」
彼が私のものをぎゅっと握る。そして私と繋いだ手を、自らの後方へ回す。
そしてある場所を私に触れさせる。

「ここ…」
そのひくつく小さき門は、私の指が触れる度、キュッとその進入を拒む。
彼は肩にしがみつく。門を指でぐっぐっと押していると、時々門が緩むのがわかった。
しかしまたすぐ拒まれる。彼のペニスが右手の中で跳ねる。

彼の顔が快楽に染まる。「アッ…アッ…」と声を漏らし、私と目が合うと、またキスをしてくる。


少しずつ、門が緩む。


家出中16

  • by RIZE at 1月27日(金)10時21分
  • Number:0127101340 Length:987 bytes

「ア゛ァ…!!」

肩に刺さる爪。痛みとも快楽ともとれる喘ぎ声。異物の侵入に合わせ彼は身をもだわせる。

中指はまだ第一関節までしか入っていない。しかし、門はそれ以上の侵入を許そうとしない。
その場で指をぐっと折る。
「ゥア゛!」
門は更に異物を追い出そうと収縮する。それに合わせ、彼が肩を噛む。

「大丈夫か?」
彼はつらそうに頷き、苦しそうに言う。
「待って…今、緩める…」

荒げた息を整えつつ、「ん…」と手に少し力を入れる。するとどうしたことか、あれほどキツかった門が逆に緩み始めた。
動かずにいた左手中指に、彼が右手を添え、更に奥に入れるように押し込む。

「ア゛…!」
ついに異物は根本まで入ってしまった。
彼はまた肩にしがみつき、目に涙を浮かべる。

指を曲げる。「ンン゛!」
指をまわす。「…ン…」
爪で腸壁を刺激する。同時に、姉の医学書で知った前立線を強く押す。
「ン゛〜!!」
肩を傷つける彼の犬歯が、私を更に興奮させた。


ちらっと露天入口を見る。
(うん、いない)


中指を一旦抜き、今度は人指し指を一緒に…

「ンン゛〜!!」

挿入する。乱暴に動かす度、私の肩には更に傷がつく。



………「ア…ヤバ…」


家出中17

  • by RIZE at 1月27日(金)15時05分
  • Number:0127150532 Length:1005 bytes

激しさは増す。
指は三本になり、更に彼の内部を荒らす。すでに括約筋は収縮力を失い、彼の声は快楽の喘ぎと化している。
しかし…


「……ア…ヤバ…」

彼が私の指を引き抜き、自らの手で門を押さえる。そして立ち上がり、
「ごめん、ここで待ってて!」
「え…どうした…」「すぐ戻るから!」
そう言って彼は小走りで露天を出ていった。門をずっと押さえながら…

供給口から絶えず温泉が流れている。

彼が帰って来た。左手でお腹をさすり、右手で後ろを押さえている。
「ごめん」「いや…お腹大丈夫か?」「うん大丈夫」
「でも」「お湯が入っちゃったんだ」「やっぱり…」「でも…」

……チャプン…


「ナカ…キレイになったよ」

彼が入口から死角の岩影で、私にでん部を広げて見せた。
5ミリほど開いたひくつく門は、淡い桃色をしていた。

下から見上げていた私は、その綺麗すぎる門を汚したい衝動に駆られる。
彼の手に替わり、私がでん部を広げる。門に少しずつ、舌を近づける。

ピチョ…「アン…」
女性らしくはない。かと言って男性らしくもない、ちょうど中性の喘ぎ声に、私は少なからず興奮していた。

その時完璧に、私はゲイ、しかも少年愛に目覚めてしまった。


家出中18

  • by RIZE at 1月28日(土)00時15分
  • Number:0128001432 Length:1000 bytes

まさかこんな所を自分から舐めているとは。だが舐める度、私を興奮させるあの声が。

「…ン…!」
本当にキレイになったようだ。いくら舐めても味はしない。そのうち汗のしょっぱさが味となる。
舌を無理矢理入れると、彼の足がガクガクと震える。舌先はなぜか甘い。

門を舐めながら、私は彼のものを握る。そして彼の皮を再び、今度はぐっと剥く。舌が門から追い出される。

「…ァ!」
袋を口に含む。彼の精巣は体から離れ、皮に包まれ垂れている。あまり大きくはなく、二つとも口に入れて転がし弄ぶ。
そのままものの裏側を舌で辿り、亀頭の縁をなぞる。そして、門より多少色の濃い、しかし桃色と言える頭を口腔内に…

(初フェラか…)
「アァ…」

初めて男の味を知った。先が何かに濡れ少しぬるぬる、少ししょっぱかった。
彼のものは、私のよりほんの一回り小さい程度。しかし頭が意外に大きい。
口腔内で、上下逆向きのペニスをまた弄ぶ。
中で舌をまわし、時折喉の奥まで入れる。先端に「チュッ」と口づけし、また口奥深くペニスを収める。
彼が喘ぎ声をあげる度、私の技術と興奮のレベルが上がる。
口腔内は更にしょっぱくなる。



彼が手を伸ばし、自分で門をいじり


家出中19

  • by RIZE at 1月28日(土)10時10分
  • Number:0128100558 Length:998 bytes

少年を味わっていると、彼が自分で門をこじ開け始めた。にちにちと音をたて、指二本が入ってしまった。
依然いきり立つものは、彼が自分を弄ぶ度に、鈍くビクッと動く。
二本の指は、括約筋を慣れさせるようゆっくりとひだをなぞる。
すでに収縮力が弱めていたその門は、二本の指により更に開き、明るければ腸壁が見えるほどに広がってしまった。
その門もまた、鈍くひくついている。私はただ、舐める速度を上げる。

「コウヤ…」

気付けば彼が物欲しそうな目で私を見ている。赤らめる少年の顔は、私をまた興奮させる。
彼の目が私のペニスを見る。二本指が更に門を広げた。
私は瞬時に、彼が求めていることを理解した。

「それ…」「欲しい?」「…(コク)」
「じゃ…舐めて」「ん…」
彼は向きを変え、再びいきり立つ私を口に含んだ。そしていきなり猛烈な勢いでフェラチオを始めた。
「ア!ちょ…!ク…!」
ジュポジュポと濡れる音が先ほどよりも大きい。腰が抜けそうになるのを耐え、自分の唾液を指で彼の門に塗りつける。



頃合いになった。彼が口を離し、後ろを向いて、自分ででん部を広げた。
私は彼の唾液で濡れた自らを掴み、濡れた門にあてがった…


ズ……ズ…


家出中20

  • by RIZE at 1月30日(月)22時38分
  • Number:0130223548 Length:988 bytes

猫の背伸び…手に力を失い、でん部を突き上げたまま。
彼の可愛い門の内に、私のものの頭がやっと挿入された。
この上なく、キツかった。

「「……!!」」
お互い喘ぎも呻きも出せず、痛みとも快楽ともわからぬその行為に、私たちはただ動けずにいた。
彼が苦しく呟いた。

「いいよ…慣れてきた…少しずつ入れて…」
「あ…うん…」

うんとは言ったが、頭のあまりの痛さに抜きたいところだった。その時、彼の顔がまた力む…
「すげ…」

頭への痛みはなくなり、程の良い締め付けとなった。私は今がチャンスと思い、腰を掴むと、
少しずつ、ゆっくりと、私のペニスを彼の直腸内に収めていった。猫の背伸びが更に伸びる。

私のペニスは、根本まで挿入された…

と同時、また彼の門が締め付け始めた。先ほどよりも強い締め付けを感じた。
腸壁の全てが、私を押し出そうと私のペニスをぎゅうっと握った。
「「うあぁ!」」
共に、痛みが快楽と化した。


そのまま何分経過したか。お互い息が荒れながら、全く動けずにいた。
直腸内では、相変わらず濡れた腸壁で私を強く握っている。
露天入口に、相変わらず人影は無い。


ズ……ズ…
「!?」

彼がゆっくりと腰を…


家出中21

  • by RIZE at 1月31日(火)20時09分
  • Number:0131200955 Length:991 bytes

ズ……ズ…
彼の濡れた腸壁は、相変わらず私を強く鈍く握る。門のキツい締め付けに尿道は圧迫される。
その状態で、腰がゆっくりと動かされる。
女性より男性への童貞を先に捨てた私に、この刺激は強すぎた。

「ぅあ…ィ…ク!」
「え…ちょ…!」
私のペニスは膨張し、彼の内に…
「マジ?」
出し終えて脱力する私に、彼は苦しくも睨んでいたように思える。
私は息しか出来なかった。


しばらくの無声音。彼の内で萎えていた私が、再び硬く復活した。
彼の腰を掴み、ゆっくりと前後に動かす。白濁の潤滑液が、彼の門をブジュルと鳴らす。
速度を上げる。彼がかぼそく喘ぎを漏らし、私の腰は彼のでん部と音を出す。
速度を上げる。腸壁のいたる所を突き上げる。
「ひあぁ!」
彼が小さく悲鳴をあげた。
(ここだ!)
彼の感じる点をいじめるように何度も突く。彼も幾度となく悲鳴をあげる。


「ぁ…もィ…ッ!!」
何事か、腸壁が私をグウゥッと握り、門は私を引きちぎらんばかりに締め付ける。
締め付けが緩み、私がペニスを抜くと同時、彼は湯舟にへたりと座り込んだ。


湯面には、白く濁った若干粘着質のものが浮かんでいた。

私のペニスには、まだ痛みが残っていた…


家出中22

  • by RIZE at 1月31日(火)20時55分
  • Number:0131205525 Length:1005 bytes

「…下手くそ」「っせ〜な。男は初めてなんだ…」

Kiss…

息もまだ荒れ気味に、私と彼は軽い口づけを交わす。
「…ありがと」「…ん」

お湯の流れる音が響いている。


彼が息を整え、私に聞いた。
「コウヤは…どこの高校なの?」
「…まだ中学だけど?」


………


「…え?」「いや、だからまだ中学…」
「え…え?えぇ!?」「(またか…)」
「だ、だって、そのなりで中学生?えぇ!?」
実は私、中三時には179センチの74キロで、大学生とも間違えられるような体格でした。

「…もしかしてトモ…さんて…高校生?」
彼が目を丸く口を開けっ放しにしながら、コクンと頷いた。
「K高校の…二年」
「二年!!?」
今度は私が目を丸くした。160…いや155あるかというような背丈で、
私より二つも年上だということがわかったのだ。
「小学生かと思いました…」
「失礼な!」


その後も話し、色んなことがわかった。彼はこの健康ランドの近くに住んでいて、暇さえあれば来るらしい。
小学のころからゲイに目覚めていて、年上が好みらしい。

私に近づいたのは「好みの男」だったから。まさか年下だとは思ってもいなかったらしい。


ひとしきり話した後、二人で大笑いをした…




次回最終話


家出中23(最終話)

  • by RIZE at 1月31日(火)23時45分
  • Number:0131234544 Length:1013 bytes

ガラガラガラ

老人が入ってきた。私も彼も(もう出よう)と、露天を後にした。
時計は間もなく四時を指す所だった。

脱衣所への自動ドアをくぐるとすぐ、彼に異変が起きた。
「あ゛…」「?」「ごめん…先出てて…んぐ!」
彼はトイレへ駆け込んだ。私もあとを追う。
「大丈夫?」「(個室内)大丈夫…でも音聞かれたくないから出てって…」
苦しそうだ。少し罪悪感に駆られる。


ロビーのソファで待っていると、彼がお腹を撫でながらやってきた。
「ごめん」「ん…いいよ」
………
「…ごめんなさい」「いいってばw さ!もう寝よ?疲れちゃった…」

並んで布団に入り、手を繋ぐ。彼と目が合い、クスッと微笑み合う。
ノンレム睡眠に入るのに、そう時間はかからなかった。



翌朝の11時、手を繋いでいないことで目が覚めた。
就寝部屋を出ると、彼がカップ蕎麦をすすりながら「よっ!」と手で挨拶する。
「(ずずぅ)俺いまから学校行くわ。おまえは?」
「家に…帰ります」
「そか…また会えたらいいな」
「…はい」

彼が半分残った蕎麦を押し付け、「んじゃ!」


彼は着替えて健康ランドから出ていってしまった。

私はその残りのカップ蕎麦をすすりながら、何故か涙が止まらなかった。







家出中(エピローグ上)

  • by 斜陽 at 2月3日(金)14時44分
  • Number:0203144436 Length:996 bytes

私が上京を決断したのは、高校三年の夏のことだった。


夏も真っ盛り、七月の中頃。
高校生活最後の文化祭が終わった。

「来週までに希望進学進路を提出するように!」
文化祭が終わったとたん、先生はピリピリし始めてかなりウザい。
まだ夏だっていうのに、もうお受験モード??

県内第四位の進学校に通っていた私は、進学先も、夢さえも、まだ決めかねていた。



子どもの頃は結構夢をみていたものだった。
新幹線の運転手。ラグビーの選手。
保育園の先生。小学校の先生。
音楽の先生。小児科の先生。

そうだ、芸能人になるなんて夢もあったなぁ…
何気なく、本屋の芸能雑誌コーナーで足を止める。
「MYOJO」をめくる。Jr.の少年達を目で愛でる。
「オークション」をめくる。(応募したら受かったりして…)なんて下らない妄想をしてみたり。
「PATI-PATI」をめくる。ゴスペラーズの記事を一文字残らず読みきる。

「月刊STAGE」をめくる。
手が止まる。目が丸くなる。


[若干ハタチの新星!◯◯◯◯]


(間違い…ない!!)
芸名なのだろう、名前は違うが、インタビューに載っているその黒髪好青年の舞台役者は、

あの時あの場所で私と性行為をした、


(トモヒロ…!!)


家出中(エピローグ下)

  • by 斜陽 at 2月3日(金)21時02分
  • Number:0203210201 Length:962 bytes

(まだ確信持っちゃいけない)
そう思い彼のプロフィールを見る。


1984年生まれ青森県出身
2003年 □□主催のオーディションを経て「〜〜〜〜」の◯◯役でデビュー。実力を認められ、今作のミュージカル「△△△」の主演に抜擢された。


…確信が持てない。
年齢も出身県も合ってる。彼かもしれない。しかし赤の他人の可能性だってある。
だけど、あまりにも彼に似過ぎている。

どうしたものだ…!!




「俺、大学行きません」
「…いいのか?まぁ今はそれでもいいが」

卒業後も、私は大学に行かなかった。
貧乏だったし、国立に行ける学力もなかったのもあるが、夢も決まり、進路も決めていた。

「◯◯学園のミュージカル科に行きます」
「学費はどうするんだ」
「一年間バイトして貯めます」


(直接確かめよう。そのために、俺も舞台役者になろう)




あれからもうまもなく一年。


上京まで
  残りわずか…
    はたして彼に
      出会えるだろうか…



エピローグ 了




無論ノンフィクション。
東京で彼に会えたら…そう思って、部屋の整理に精を出す昨今です。


お騒がせしました。それでは…

斜陽(RIZE)