H体験?談 過去ログ(L-203)
トーマさんの体験?談 (想い 〜前編)


想い 〜前編

  • by トーマ at 7月4日(日)12時00分
  • Number:0704113522 Length:6507 bytes

「なあ、近藤。ブロークバックマウンテンって言う映画観たことあるか?」
「、、、。どうだったかな?」
「お前あんまり映画見ないもんな。」
「その映画がどうした?」
「いや、なんか今の状況似てるよなって。」
「ん〜、、、。」
「、、、。」



渓流はどこから流れてきたか知れない水を絶え間なく先へ運び続ける。水流の音を聞いていると不思議と落ち着く。ざあざあ、街灯一つもない山中で、両脇を山に挟まれた渓流の川音は反響して、見た目より大きな音に聞こえる。見た目といっても、もう今にも燃え尽きそうな薪が灰になって消え入りそうな焚き火に僅かに照らされるに過ぎない範囲しか辺りは何も見えない。



暗く墨のように黒い川に、僅かに赤い火の光が照らされる水面に釣り糸を垂らし、釣れるとも知れない魚が食いつくのを近藤はじっと待った。もう二時間はそんな具合で動かない。近藤は浮に穴が空くほど見つめてキャンプチェアーに腰掛けている。行きがけにホームセンターに寄ったついでに適当に釣りセットを購入しただけで、二人とも釣りの経験などなかった。俺はなかなか釣れない釣り竿を早々しまい、横でじっと焚き火の火を見たり、けたたましくうるさい程の虫や小動物の鳴き声を聞いたり、こぼれ落ちてきそうな満点の星々を見上げて、近藤のすぐそばに腰掛けていた。雑多な鳴き声の中からカジカガエルのコロコロと綺麗な鳴き声が聞き分けれるようになってきた。一体この闇の中にどれ程の生き物が生きているのか。昼間ひっそり見せない姿を、夜になればこれほどまでに生を謳歌する生き物の数に圧倒されていた。



「なあ、もう釣れねえよ。」
「、、、。」
「テント入ろうぜ。」
「そうだなあ。」



そう言いながらも近藤は動かない。ゆらゆら揺れる浮きをただ見つめる。6月の夜風は水分をたっぷりと含み潤う。木々や草から発せられる若葉の青くさい匂いと共に吹く風は少し肌寒い。山は町と違い気温差があった。近藤の横顔を見つめる。坊主頭で綺麗な円形をした頭だ。眉毛は太く切れがある。掘りの深い目つき。鼻は丸みを帯びて長い。唇は薄い。丸顔で、耳が大きく目立つ。耳たぶが500円玉程の福耳だ。肌はよく陽に焼けた褐色。上下とも紺のアディダスのジャージを着て、ナイキのグレーを基調としたランニングシューズを履いている。身長は175センチ。野球で鍛えた筋肉質で大きな身体はジャージの上からでもよく分かる。
まだしばらくは動きそうにないと諦め、俺は缶コーヒーの残りを飲み干して立ち上がり背伸びした。



「先行ってるぞ。」
「おう。」



近藤を見るが浮きを凝視したままこちらを振り向きもしない。やれやれ凝り性はこれだからと肩でため息をして、テントを立てた草地まで川石をざりざりと音を立てて戻った。中に入り、少し冷えた足先を温めるために、布団掛けの寝袋を被って横になった。スマホを手に取るものの、当然圏外でやる事もない。直ぐに頭もとに放って、仰向けになりしばらく低い天井を見上げた。川の流れ、虫やカエルの鳴き声を聞きながら近藤を待ったがなかなか来ない。そのうち俺もやつが来るのを諦め、うつらうつら眠りについた。



寒さで目が覚めた。どうしてこんなに寒いのだろうか。身を貝のように縮こませ、震えて起きた。いつの間にテントに戻っていた近藤は俺の側で気持ち良さそうにすやすや寝息をたてていた。やろう、布団掛けの寝袋二枚ともを1人で包むように独占している。俺の布団まで取りやがって、まったく、、、。スマホを見ると深夜3時。寒さでぶるっと震えると尿意が襲ってきた。外でションべンをしようとテント側の木の根元に駆け寄り立ちションをした。



外は想像以上に冷え込んでいた。虫は静かに鳴き止み、川の音と数匹のカエルの鳴き声が聞こえる。遠くでホウホウと、フクロウが鳴いているのが聞こえてきた。しんしんと冷える空気に身震いした。頭上の星々は更に漆黒の暗さを増し、さんさんと輝き光っている。星雲すらはっきりと肉眼で見える。うかつだった。6月と思い薄着で来ていたが、山の気候がこんなに冷え込むとは想定外だった。



寒さでぎゅっと縮んだちんこをさっと急いでしまい、足早にテントに戻った。近藤は起きる気配もなくぬくぬくと寝ている。布団をはぎ取ろうとするが、上手い具合にくるみ取り取れない。仕方ないから近藤と布団の隙間にねじ込み入ってやった。横向きに寝た近藤の背中に抱きついた。奪われた体温を取り戻すために、近藤を湯たんぽ代わりに手足を擦り付け温めた。近藤は身動ぎ一つせずいびきをかいて寝ている。



しかしこうして抱き着くと野球を続ける近藤の身体はよく鍛えられてることが分かる。話によれば中学から始めて32になった今でも社会人チームに所属している。よほど好き何だろう。俺が近藤と付き合い始めたのが27の時だ。数年前から年のせいか少し腹回りや腰回りの肉がつき始めた。それもたるむぜい肉と言うよりは、好感の持てる張りのある柔らかい肉付きだ。俺は近藤のでかいケツに腰をぐいと寄せた。大きな背筋。肩や腕の筋肉はもちもちと張りがある。坊主頭のうなじに鼻を埋める。柔らかい髪質の坊主頭が頬に触れる。髪のチクチクする感触が妙に心地よく鼻で撫で回す。



走り込みで鍛えたケツにそっと手を伸ばした。跳ね返されるような弾力。付き合い始めてから五年経つ。近藤とのセックスがマンネリ化して来た訳ではないが、出会った当初に比べれば回数は減った。今回のキャンプでは期待していたが、そういう雰囲気にならなかった。近藤は元来口数が多くない。キャンプがつまらない訳ではないのだろうが、セックスをする気分にならなかったのだろう。俺もそうならそれで構わなかった。久しぶりに2人きりで過ごせる状況に多少期待したが、思いのほか自然の中の居心地の良さにリラックスしたのは事実だった。



けれどもしばらく近藤のケツを撫でていると、意識は明瞭としてくる。寒さで縮んだ俺のブツは徐々に芯を持って来た。こいつ、寒いくせに、季節問わず寝るときは必ず下着姿で寝る。肌着にはエアリズムのタンクトップを着て、下着はトランクスを履いている。俺は下着の上から撫でていた手をトランクのゴムに滑り忍ばせ、直接尻を撫でた。桃尻。その敬称がぴったりな体育会系のでかい尻。左手で撫でて、右腕を近藤の首下に滑り込ませ、腕枕をするように抱きつく。尻を堪能したあとはタンクトップを捲し上げ胸やら腹やらを撫で回す。暖かい。手の冷えが徐々に近藤の体温でじんわりと温もり始める。Bカップはあるかと思うサイズの大きな胸筋を鷲掴むように温めた。柔らかい乳首は俺の手の冷たさにキュッと硬くなる。




とがった乳首を摘んで遊ぶ。指先で糸をねじるようにいじる。うう、とわずかに声をあげて反応した。まだ目覚めてはいないようだが、感じたようだ。近藤は身をよじりながら寝返りをうって仰向けになった。同時に頭をぼりぼりとかいてそのまま左腕を上げた。顔の目の前に近藤の脇がきた。俺は脇毛に鼻をうずめる。寒いからか汗の臭いはキツくないが、それでも男臭い僅かな刺激臭が鼻をつく。俺は近藤を抱き枕にして左足を近藤の右足に絡めた。 そして鍛え抜かれたシックスパックを撫でて、腹筋の溝を指でなぞる。よくここまで鍛えたものだと感心する。



そして下腹に生えるギャランドゥーをなでて、ゆっくりとトランクスのゴムをめくり上げる。ギャランドゥーはざらざらする縮れ毛につながる。起きないようにそっと陰茎を静かに探る。



、、、。あった。横たわり眠りにつく陰茎。近藤のちんこは平常時でも10センチを超える。勃起すれば20センチはある。太さも十分。つけ根からカリまで、ずどんと真っ直ぐな筒形をして、カリは反り返る。普段俺たちはアナルセックスをあまりしない。アナルに入れるのも入れられるのも消極的な俺たちは素股で済ます事がほとんどだ。強いてする時は俺がタチだ。でなければ、こんな巨根を入れられてはたまらない。


想い 〜中編

  • by トーマ at 7月4日(日)11時51分
  • Number:0704113648 Length:8041 bytes

しかし、正直なところ、俺は巨根が大好きだ。近藤の大きさは最高にそそる。それは付き合い出してから今に至ってもそう思う。理想的と言っていい位に近藤のものが好きだ。柔らかく、それでいて重量のある陰茎。一度寝てしまえばどんなに声をかけようが揺さぶろうがほとんど起きない近藤を俺は幾度か夜這いした。セックスとは違い、起こさないようにいたずらするスリルが、俺を興奮させる。



しばらく手の内で握り遊ぶ。近藤は巨根ではあるが仮性包茎だ。皮が余る事はないが、平常時は亀頭の8割を皮が隠して先端が少し顔をのぞかせる。巨根の包茎もまたそれが俺には興奮させる。皮をゆっくりと剥いて亀頭を出し、そして再びもとに戻す。またじっくりと握り締めて徐々に皮を剥ききり、そして戻す。皮を被せた状態でカリの段差をぐりぐりと擦る。そして、包皮と亀頭の間に人差し指を入れ込み、鈴口を押し擦る。しばらくそんな事をしているがなかなか勃起してこない。



今晩は勃ちが悪いかな、、、そう思い今度は玉に手を伸ばす。毛が全く生えない金玉はつるつるとしている。陰茎に負けずと大きな玉は重力に引き下ろされ、逞しい脚の間を転げるように垂れ下がる。二つの玉を片手に収めようとすると、どちらかこぼれ落ちそうになる大きさだ。ゲイは左の玉が大きいと噂で聞いたが、例によって近藤も左の玉の方がやや右よりも大きい。陰茎の柔らかさと違う、ふわふわと柔軟でより繊細な触り心地のする睾丸。男の弱点でもある金玉を、本人が意識の無い状態で好きに扱う状況が、支配的な心持ちが興奮をあおり、だからこそ、優しく、より入念に、丁寧に手の内で転がす。



左の玉をマッサージするように刺激していると突然睾丸がぎゅっと縮み硬くなった。おっ、、、。陰茎に触れると既に半勃ちし始めている。皮を被せたまま勃たせようと包皮ごと強く亀頭を握り試みたが、陰茎は本領を発揮し、そんな抵抗はあっという間に退けて、亀頭を剥き出しに見事に勃起した。大きな勃起はトランクの中では収まりがつかないと言った具合に窮屈に行き場を失っている。一旦手をトランクスから出して布越しに掴んでみる。まさに立派なテントだ。あんまり突き上げるため、トランクス手前のゴムが腹から浮いている。



トランクスの窓から勃起を引き出そうと、ボタンを外そうとした。けれども布地が窮屈に引っ張られ過ぎてなかなか上手く外せない。仕方ないと諦め、左脚の裾に手を入れて、そのまま強引にトランクスの脇から引き出すことにした。そのとき亀頭が布に擦れて感じたらしい。大きくヒクつき、窮屈なトランクスの裾をのれんをくぐるように、にょきっと勢いよく現れ出た。ついでに金玉も出して、近藤の股間はトランクスの左裾をたくし上げ、寝袋の中で露わになった。当の本人は全く動じず寝息を立てて眠り続けている。



取り出した巨根を握る。熱くたぎる熱気が手のひらに伝わる。静かに握りしめていると、僅かにどくどくと脈拍が伝わる。徐々にゆっくりと上下にピストンしたり、亀頭をぐりぐりと包むように刺激し始める。するとぬるぬるとした液が先から溢れて亀頭が濡れた。我慢汁が出てきた。俺は手にすくうようにして絡め取り、指を舐めた。塩辛い。なかなかいい。



再び握り我慢汁を勃起にまんべんなく塗り広げて、滑らすようにシゴいた。俺は左手で勃起を刺激しながら、赤子を寝かしつける大人が側で横になり顔を覗くように肘を立てて近藤の顔を覗き込んだ。口を僅かに開けて寝息を立てている。口角からよだれがつうと垂れている。いくぶん暗闇の中でも目が慣れて表情が分かる。堀の深い目元や鼻筋は、中東の民族のような雰囲気があり、ごつごつした凹凸のある顔立ちはやや日本人離れしている。坊主頭は生え際がM字になり、やや後退しておでこが広い。と言っても禿げている訳でなく、程よくあぶらがのってきた大人の男という雰囲気を帯びている。



無邪気な寝顔が可愛い。俺は坊主頭を優しく撫でた。そして頭を動かし、近藤の顔を俺に向けた。近藤の唇にそっと口づけする。少し乾燥していた薄い唇を舐めて湿らす。そしてゆっくりと舌を差し入れて近藤の舌と絡ませる。相手が寝ているため、舌の絡みは悪いが、じっくりと吸い付くように、舐め回すように口を塞ぐ。



その間も左手で勃起は刺激し続けていた。定期的に我慢汁がどくっと溢れ、滑りが更に増した巨根はシゴきやすくなる。近藤がううっと唸り眉間に皺を寄せた。寝ているものの感じてきてるようだ。近藤は特に裏筋の刺激に弱い。酪農の乳搾りのように裏筋に指を添えてぐりぐり絞り出すようにシゴいた。



さらに我慢汁が溢れ出し、俺の手はじっとりと濡れる。寝袋の中からねちねちと擦れる音が聞こえてきた。近藤の胸や腹の膨らみが大きくなり、はあはあと短い呼吸に変わってきた。指先で亀頭の先を触れるか触れないか程度にちょろちょろと刺激する。何度も勃起が狂ったように跳ねまわる。もう限界も近いかも知れない。いつの間にか寝袋の中は熱気に包まれ、二人とも汗をかいてきた。近藤の脇毛は濡れて体に張り付いている。先程より汗臭い男の体臭がきつくなった。俺は脇を舐めた。我慢汁とは違う海水のような塩辛い味がする。びくっと身体を震わせて近藤がよじる。



俺は金玉がどの程度の位置にあるか確認した。近藤の金玉は射精の際に縮こまり固くならず、玉が竿の左右に分かれて、陰茎の付け根にぐいとせり上がる。金玉がそのまま体内に入り込んでしまうのではないかと心配するような動きを見せる。確認してみると、すでに玉は重力にあらがい登り上がり、もうあとひと段階つけ根にせり上がれば、射精するだろうというところまできている。



いよいよ近い。このまま出すか咥えて射精させるか迷ったが、イカせながら手で受け止めればいいかと思い、亀頭を覆うように強く刺激を加えた。近藤は益々息を荒げて、喉奥から漏れ出るような低いうなり声を喘ぎ出した。すると突然、近藤の勃起を握る俺の手の上から右手で掴んできた。目を覚ましたかと思い驚き手を止めた。握り締めてきた近藤の手は、ただぎゅっときつく俺の手を握り続け、虚ろな手つきで上下に動かす。起きてしまったかと諦め近藤の顔を覗いて様子をみた。しかし一向に目は開けないし、握る手の動きも、おぼろげだ。どうやら目は覚めてないようだ。無意識にオナニーをしているつもりなのだろう。



ちょうどいい、近藤の手を亀頭に当てがい、俺は竿を握り、裏筋を意識して精一杯激しくピストンした。ぐちゃぐちゃと布団の中から音が響いてくる。寝袋が外目に激しく揺れ動く。



近藤がはっ、はっと吐き切る息を数度繰り返し、脚をぐねぐね動かす。最後に口を大きく開いて、がっ!!っと喉を鳴らした。



すると巨根である陰茎が更に体積を増し、石のように硬くなった。どくどくと脈打ち出し、射精した。陰茎の中を精液が凄まじい勢いで通過していく様子が手に伝わってくる。唯一柔らかい裏筋が精液を吐き出すと共にどくどく膨れる。つけ根をぐっときつく締め付けて、より感じやすいようにする。近藤も無意識に亀頭をぎゅっと握り締めている。絡めていた脚から、近藤がつま先をピンと伸ばして太い脚に全力で力を入れているのが分かる。亀頭を握る近藤の手から精液がダラダラと流れ落ちてきた。それらの精液を手に絡み付けながら、亀頭を握る近藤の手を竿に移し、替わりに俺が亀頭を握った。まだ若干精液を噴出している。鈴口からどろっとした液体が湧き出る。俺はその粘りのある液をさらに亀頭になすりつけるように刺激した。近藤は激しく息を荒げながら腰をぐねぐねと動かし悶える。



ようやく射精し終えたようで、陰茎は脈打つのをやめた。近藤の呼吸も疾走し終えた後のように達成感のあるゆるいものに変わってきた。額から汗が流れている。勃起も役割を終え、徐々に芯がなくなり、くたびれたように横たわり始めた。俺は近藤が握っていた右手を寝袋から引き出した。布団から精液まみれの近藤と俺の手が現れると、テント内に精液の栗臭い匂いが立ち込めた。濃ゆいねっとりとして張り付くような精液。近藤の指先、爪の間、指の谷間、手のひらにべっとりとこびりついている。俺は一滴残らずに念入りに近藤の手を舐めた。骨太で太く逞しい指をくわえ込み、精液を舐めとる。喉に張り付くような濃い精液だ。



俺は穿いているジャージとボクサーパンツをひざ下にずり下げ、自分の手についた近藤の精液を俺の勃起に塗りたくった。そして亀頭を近藤の太ももに押し当て、激しくオナニーをした。興奮していたためあっという間に俺も射精した。近藤の陰茎にめがけて射精した。イキながら亀頭を太ももにぐりぐりと擦り付けて刺激する。



俺はしばらく呼吸が落ち着くまで深呼吸した。そして鼓動も穏やかになてきて、もう一度近藤の股間に手を伸ばしてみる。平常時になった陰茎は皮を被り、俺の精液に溺れるようにぬるぬるとびっしょり濡れて左脚の太ももに横たえていた。太ももからはダラダラと精液が流れ落ち、トランクスの一部もびったり濡れている。寝袋にもいくらかかかってしまったようだ。俺は穿いていたボクサーパンツを脱いで、そのパンツで近藤の股間や太ももを拭きあげた。いくらかぬめりが取れ、俺はその濡れたパンツを穿いてズボンを着た。近藤の陰茎と金玉をトランクスに戻す。



そしてひと段落ついて、改めて近藤の顔を見る。やはりまだ寝ている。ここまでされておきながら目を覚まさないとはいったいどういう神経をしているのだろう。寝ている間に災害が起きてもきっと気づかないだろうなあ。そんな事を思いながらスヤスヤ眠り続ける寝顔を見つめた。柔らかい髪質の坊主頭を撫でる。額は汗で濡れている。俺は手でふき取ってあげる。射精の快感でか柔らかい表情になっている。俺はキスをして側で眠りについた。


想い 〜後編

  • by トーマ at 7月4日(日)23時39分
  • Number:0704113741 Length:4516 bytes

翌朝ごそごそと動く気配がして目が覚めた。近藤がテントの外に出たようだ。俺は眠い目をこすり、近藤に続いて外に出た。外は朝方の肌寒い空気に満ちている。寒さに身震いした。しっかりと白息が出る。けれども朝日が登り、渓谷の間から明るい日が射し込んでいる。俺は眩しさに目を細めた。



太陽がのぼる方角にある、一段石垣の崖上に近藤は立っていた。逆光で一瞬見えにくかったが、近藤はその崖上から下の草むらに立ちションをしていた。ただ、太陽越しに放尿されるションベンが、一段下から見上げて見ると、キラキラと輝いて見える。落ちる雫の一粒一粒が光を反射して光っていた。不覚にもはっとする新鮮な感動がその光景から感じられた。近藤はタンクトップとトランクスのままで、そのシルエットはまるでギリシャ彫刻の筋肉質な石膏像のようだった。しかし、石膏像としてはなしからぬ、トランクスの窓から生え出た陰茎は立派な朝勃ちをしていた。亀頭を上向きに先を向け、放尿は勢いよく弧を描き虹のような曲線を描いた。


「おはよう。」

近藤が言った。

「おう。」
「お前もこっち来てションベンしてみろよ。開放的だぞ。」


そう言われて目の前の石垣をよじ登り、近藤の側に立ち並んだ。ションベンをしようと俺も朝勃ちしたちんこをジャージから出して放尿した。眼下には草むらがあり、その先に川石の砂地があって、その奥に渓流が見える。ざあざあと音を立てて川はどこまでも流れてゆく。渓谷は日が当たる部分とまだ陰になる部分が定規で線を引いたようにくっきりと分かれている。鳥のさえずり、虫の鳴き声、カジカガエルのコロコロという鳴き声が山間に響く。風が吹き心地いい。確かに開放的な気分になる。まるで自分が自然の一部に溶け込んでいくかのようだ。



近藤はずいぶん我慢していたのかまだドボドボと放尿している。すると渓流の方を指差した。

「おい、あそこ見てみろよ。ホタルが飛んでるぞ。」

見るとまだ日陰になり、薄暗く木々が水面に垂れる暗い場所で2匹のホタルが静かに飛んでいた。


「本当だな。ホタルだな。もう朝なのにな。」
「昨日は飛んでなかったけどなあ。」


しばらく二人とも景色を眺めて黙ってションベンをした。近藤が先に終え、朝勃ちしたちんこをぶんぶん振って雫を回りにまき散らした。


「おい、ションベンかかるじゃねえか、たく。」
「ん?、、、ああすまん。」
「お前すげー朝勃ちだな。」
「お前だって勃ってるだろ。」


そう言い近藤がションベンを終えたばかりの俺の勃起を握ってきた。

「ガチガチじゃねえか。」
「何触ってんだよ。」

俺も近藤の大きな勃起に手を伸ばした。昨夜出したというのにそんなことはおくびにも出さない立派な立ち上がりだ。

「俺、思うに、ジャックもイニスももう少し正直に生きれば良かったのになって思う。」

近藤が言った。

「お前昨日ブロークバックマウンテン観てないって言ってたじゃねえか。」
「忘れてただけだ。時代によるのかなあ。ゲイだったから苦労したというより、結婚した奥さんに同情するな。誠実さがないっていうかさ。」
「お前意外に厳しいんだな。」
「何かを選ぶってことは、それ相応の犠牲が伴うってことだよなあ。俺ならどうするだろう、、、。」
「、、、。」

俺は近藤が何を考えているかいまいち分からなかった。すると突然、

「俺はお前が好きだよ。」
「どうしたんだよ急に。」
「いや、ちゃんと言葉にして言えるタイミングで言わないと伝わらないって事かなって。」
「この状況が?」
「ダメか?」

そう言い近藤は俺の目を真剣な眼差しでじっと見てきた。いつにない真面目な近藤の態度にドキッとした。

「いっ、いや、別に構わねえけど、その前にまずちんこ離せよ。説得力ねえじゃんか!」
「そう言うお前だって。」

俺らは互いに離さず硬い朝勃ちを握り合い話をしていた。

「お前はどうなんだ?」
「なっ、何がさ、、、。」
「俺のこと好きか?」
「べっ、別に、、、。そりゃまあ、、、好き、だけどさ、、、。」

俺は恥ずかしくてうつむき気味に小さく言った。

「それなら良かった。」

そう言って近藤は俺の勃起から手を離し、大きく背伸びをした。俺も近藤のものから手を離した。背伸びで突き出した腰から、勃起した巨根がドンとそびえる。そして急に、

「好きだぁーー!!」

と大きな声をあげて山に向かい叫んだ。やまびこが響き、何度も好きだー!と言う近藤の声が反響した。驚いた俺はただびっくりして呆気に取られてやまびこが鳴り終わるまで近藤を見た。するとにっと笑ってこちらを見た。

「なあ、セックスしようぜ。」

そう言い俺の肩に手を置いた。俺は赤面して、

「何だよお前、自由かよ、、、。」

そう言って近藤の手を取り握った。また近藤がにっと歯を見せて大きく笑う。俺は恥ずかしさと嬉しさやらでまともに近藤の顔を見れなかった。そして目線を下げ、いきり立つ巨根を見た。ぐいぐいとヒクつき動いている。すでに亀頭の先から我慢汁がぷっくりと溢れて体制を整えている。ふと見れば、飛び出るトランクスの窓横に、昨晩の近藤や俺の精液がついた白く乾燥したシミが大きな円を描いて付いていることに気がついた。俺は何だか近藤に申し訳ない心持ちがしてきた。近藤の目を見て、

「さっ、サンキューな。」

と言った。テントに戻りながら、近藤の後ろで、「ごめんな。」とぼそっとつぶやいた。近藤は何か言ったか?といい聞こえなかったようで、いや何でもないと言って俺たちはテントに入った。