年下の...1
- by りょう at 8月26日(木)20時46分
- Number:0820113118 Length:2044 bytes
初めて投稿します。地方に住む20代後半のりょうといいます。
少し前になりますが、たぶんもうこんな経験はしないだろうと思ったのでここに書いてみる気になりました。
彼との出会いは、東京で行われた1泊2日の研修でした。
同じ会社とかいうのではなくて、同業者が集まって受ける研修で、僕は職場からは一人で受けにきてました。
講師は何人かいて、うち一人が大阪の人で、話もすごく上手だし、僕は関西弁が好きだったので、
その日の夜に行われた懇親会で、その講師と名刺交換したりして話してました。
その講師の名刺がちょっと変わっていたので見入っていると、
「これ、彼のとこで作ってもろてん」
と言って、近くにいた男性を呼んで僕に紹介しました。
彼が来た瞬間ドキッとしました。
研修中もかわいい人がいるな〜と思っていたけど、話す機会もなかったので、
初めてまともに話す機会が出来て(やった〜、講師に感謝やな〜)とか思ってました。
でも名刺を受け取った次の瞬間、結婚指輪をしているのが目に入りました。
こんな若いのに結婚してるのか...。よっぽど大恋愛だったのかな、できちゃった結婚なのかなとか考えました。
いつの間にか二人で話してて、彼の年齢は22歳で、奥さんは妊娠中だということが分かりました。
....なんかショックでした。
一人で勝手に一目惚れしたみたいになって、次の瞬間に玉砕したって感じでした。
僕はその時はもう20代半ばを過ぎていたのですが、彼は結婚してるということもあるからか、
話しててすごくしっかりしてるように思えました。
それに顔が決して派手ではないんだけど、かわいいというか綺麗というか、笑うとますますかわいくて、
もともと可能性なんてないに等しいんだけど、つくづく既婚者なのが残念でした。
話してるうちに、会社が同じわけでもないし、このままさよならっていうのも寂しい気がしてきて、
「僕の名刺、作ってもらっていいですか?」
と思わず言いました。
自分の職場でも作ってもらえるけど、何の変哲もないおもしろくない名刺だったし、
何より彼と何かで繋がりをもちたくて、咄嗟に口に出てしまいました。
もちろん彼は喜んでくれて、この件で後日、電話やメールでやりとりすることになりました。
その後も会話は弾み、
僕「大阪遊びにいく時は、事業所にも寄っていいですか?」
彼「絶対来て下さい!」
僕「ほんとに行きますよ!」
彼「ほんまに来て下さいよ!」
などと言い合ってました。
前置きが長くてすみません。
年下の...2
- by りょう at 8月26日(木)20時45分
- Number:0820151936 Length:1198 bytes
研修を終え、職場に戻って同僚(女性)に研修での話や
そこで知り合った人に名刺を作ってもらう話もしたところ、
「どんなのか見せて」と言われ、彼の名刺を見せるとその同僚が「私のも作ってほしい」と言ってきました。
自分の分は研修の時に既にお願いしてあったので、
追加分を連絡することになりました。
とりあえず電話しようと思った途端心臓がバクバクして、うまく話せるか心配なくらいでした。
今までの経験から、自分がこんなふうになるとは思ってもいなかったので、
これって恋におちたいうことかな〜と思いつつ、期待を持てる要素が全くないので、
一人で妄想して楽しんでました。
彼の職場に電話すると外出中で「名刺の件で」と伝えると、
折り返し電話させますとのことで、
その日のうちに彼から職場に電話がありました。
「○○(彼の職場)の○○(彼の姓)さんからです」
と言われて、また心臓がバクバクしました。
懇親会の時に話した時は、お互い酔ってたせいかテンションが高かったようで、
電話の彼は、出会った日よりさらに落ち着いた仕事モードの声でした。
僕は多少がっかりしましたが、数日ぶりに彼の声を聞けて舞い上がっていました。
用件を伝え、話が途切れた時、
「あ、今度からは携帯に連絡くださいね。あと、○○(僕の姓)さんの携帯番号も教えてもらっていいですか?」
と言われお互い番号を言いました。
なんか進むのが遅いですね...。続けて書きます。
年下の...3
- by りょう at 8月20日(金)16時07分
- Number:0820160734 Length:1752 bytes
その後、名刺のレイアウト等はメールで送ってくれて、
その都度同僚にもそれを見せて確認してもらってました。
そしたら、その同僚は結構いろいろこだわるタイプの人で、
何度か修正の依頼をすることになりました。
僕はその度に彼と携帯で話したり、メールをもらったりするので内心喜んでましたが、
彼「えらい厳しいねーさんやな〜(笑)」
僕「そうやろ?もうこれでいいやろって言ってんのにさ〜」
とか冗談めいた口調で話すようになってました。
名刺も無事届いた頃には、自宅のPCからメールを送るようになり、
彼もいつの間にか自宅から返信してくるようになりました。
僕は携帯メールはこの頃はあまり好きじゃなかったのと、名刺依頼の流れでPCでメール交換してました。
仕事のこととか自分の住んでるとこの話とか何でもないようなことも話しました。
何度かメールでやりとりしているうちに、
「りょうくん」とか「りょうたん」とか名前で呼んでくるようになりました。
それで僕も彼のことを「あっちゃん」と呼ぶようになりました。
毎日のようにメールするようになって、それはそれで嬉しかったのですが、
いろいろ考えてしまうこともありました。
ある時、たまたま僕が1週間位メールしなかったことがありました。
なんとなく自分だけが舞い上がっていて、ちょっと自分を落ち着かせようという気持ちが
あったかもしれないし、しばらくメールをやめたらあっちゃんはどんな反応をするのか
試してみたいという気持ちもありました。
あっちゃんからのメールの後、1週間以上経ってからメールすると、彼からすぐメールがありました。
その内容は、しばらくメールがなかったから何かあったのかとすごく心配していた、
どうしてメール来なくなったんやろって毎日考えとった、旅行にでも行ったんかとか、
それならそれで言うてくれてもいいやろとか、とにかくえらい心配したんやからな!
という感じで最後は少し怒っていました。
僕はそれを見て涙が出るほど嬉しくなりました。
そしてこれまでメールだけでも満足してたのに、
彼に会いたいという気持ちがだんだん大きくなってきました。
年下の...4
- by りょう at 8月20日(金)18時50分
- Number:0820185034 Length:2279 bytes
あっちゃんに会いたいという気持ちから、
以前から大阪にはたまに遊びに行くことがあったし、思い切って大阪に行くことにしました。
でも、あっちゃんに会いに行くなんて言うと引かれると思ったので、
「大阪に遊びに行くことになったから、あっちゃんの事業所も見学してっていい?」
とあくまで「ついでに行く」ことを強調しました。
あっちゃんは「会えるの楽しみにしとるわ」といいながらも、
飲みに誘ったりとか食事しようとかは言って来なかったので、
やっぱ期待したらダメなんやな〜と思いました。
あっちゃんの職場に行く日が決まって、近くの駅まであっちゃんが迎えに来てくれました。
久しぶりに会う彼はやっぱりかわいくて、もっとよく顔を見たかったのですが、
視線を合わせることも恥ずかしくて俯きがちになってしまい、彼に変に思われやしないかと思いました。
しばらくメールだけでやりとりしていたので自然に話せるか心配でしたが、
あっちゃんはごく自然に「りょうくん」と呼んでくれたので、
僕も「あっちゃん」と呼び返すことができました。
歩きながら大阪のどこに行ったかとかいう話をして15分位であっちゃんの職場に着きました。
あっちゃんの職場は見学するというほどの広さもない小さな事業所でした。
地元のお菓子を渡すと奥の部屋に通されて、そこの所長さんがここでの事業について30分位説明をしてくれました。
僕は職場の見学というのは大義名分で、あっちゃんに会うのが目的だったのに
所長さんに時間を作ってもらって、なんだか申し訳ない気持ちになりました。
帰り際、事務所の方に「遠くから見学なんて熱心ですね」と言われ、後ろめたい気持ちになりました。
帰りもあっちゃんが駅まで送ると言うので飛び上がりたいほど嬉しくなりました。
駅までたった15分しかありません。
正直に「あっちゃんに会いたいから遊びに行ってもいい?」と言えばよかったと思いました。
そしたら二人で飲みに行ったり、大阪を案内してくれたりしたかもしれないと後悔しました。
そんなことを考えながら、帰りは言葉が少なくなっていました。
別れ際、僕はあっちゃんにある物を渡そうと思っていました。
あっちゃんはチョコとか甘いものが好きだと話してことがあって、
ちょうどバレンタインの時期で「これや〜」と思ってプレゼントすることにしました。
でも気持ち悪がられたら嫌なので、出来るだけさりげなく
「これ、今日のお礼。甘いもん好きやいうとったから」
と言って渡しました。
あっちゃんは中身については聞かず、
「ありがと〜!さっきお菓子ももろたんにええの?」
と言って受け取りました。
地元に帰って、お礼のメールをしようとしたらすでにあっちゃんからメールが届いていました。
僕はそれを見て赤面してしまいました。
年下の...5
- by りょう at 8月20日(金)22時06分
- Number:0820220652 Length:1722 bytes
メールは、短い時間だったけど久しぶりに会えて嬉しかったこと、
今度はそっちに遊びに行きたいから泊まる所を探しといてほしいという内容でした。
それ見てたぶん顔がニヤケてました。
最後にチョコのことについて書いてあってドキドキしながら読みました。
「1個だけ食べたけどめっちゃおいしかった!
もったいないから毎日1個ずつ食べることにした。
りょうくんのこと考えながら…(笑)
でもチョコに好き!好き!好き!って書いてあって箱開けた瞬間恥ずかしかったわ(笑)」
最後の一行であっちゃんが目の前にいるわけでもないのに、
ドキッとして顔が赤くなるのが分かりました。
もちろんチョコに好き!とか書いてあるわけではありませんでした。
これは、大阪人特有の?冗談で、からかっておもしろがっているのか、
それとも僕が分かりやすい態度だったから好きだというのが本当にバレてしまったのか…
といろいろ考えたんですが、もう一回読み返したら笑ってしまいました。
それからはあっちゃんがこっちに遊びに来るのが楽しみで、
どこへ連れて行こうかな、何を食べようかな、泊まるなら温泉がいいかな...
とか考えて過ごしました。
その頃から、メールには「りょうくんに早く会いたい」とか
「最近りょうくんのことばっか考えとる気がする」とか
「りょうくんと一緒に泊まるん楽しみや〜」というような
まるで付き合ってるんじゃないかと錯覚するような言葉が時々ありました。
もしかしてあっちゃんも好きなのかと期待してしまう自分と、
いや奥さんいるんだからそんなわけないし、
付き合えるわけないんだから期待したらダメという自分がせめぎあってました。
そしてとうとうあっちゃんが遊びにくる日が来ました。
あっちゃんは電車じゃなくて車で来ました。
何時間もかけて来てくれたのかと思うと感慨深いものがありました。
インター近くにある建物の駐車場で待ち合わせして、あっちゃんの車を探しました。
車から降りてきたあっちゃんは青いシャツにチノパンという爽やかな服装で、
シャツの色が綺麗な顔をより引き立たせていました。
年下の...6
- by りょう at 8月20日(金)23時47分
- Number:0820234748 Length:1255 bytes
あっちゃんの車に乗ってしばらく話した後、
回転寿司に行ったり、地元の観光地らしき場所を何ケ所か案内しました。
どこかに座って休んでた時に、あっちゃんが僕の顔を見ながら
「あ〜今日の夜が楽しみやな〜」
と言いました。
僕はこの言葉に動揺してどぎまぎしてしまいました。
それは温泉が楽しみということなのか? 夜が楽しみってどういうこと?
何が楽しみなのか聞けず、一人でいろいろ想像してしまいました。
温泉宿に到着して、部屋に入って荷物を置こうとした時に
後ろからあっちゃんが覆いかぶさるように抱きついてきました。
えっ?と一瞬体が硬直しましたが、ふざけているのかな?と思い、
「どした?疲れた?」
と後ろを振り向けないまま言うと、
「夜まで待とう思たけど待ちきれん」
と耳を疑うようなことを言いました。
「何言っとるん?」
一体どんな顔をしてそんなことを言っているのか確かめようと
少し首を後ろに捻った瞬間、あっちゃんの顔がすぐそこにあって、
明らかに欲情した目でこっちを見つめていました。
この状況は…妄想が現実になろうとしているのか?
でもいつ「冗談だよ〜」とか言ってくるかもとまだ信じられず、
このままどうしていいのか分からず固まったままでした。
心臓の音が聞こえるんじゃないかと思うくらいにドキドキしてたんだけど、
背中にもあっちゃんのドキドキが伝わってきました。
そしたらあっちゃんが僕の体をくるっと自分の方に向けて、
そのまま吸い寄せられるように唇が近づいてきました。
年下の...7
- by りょう at 8月26日(木)18時06分
- Number:0821184253 Length:922 bytes
キス、というか軽く唇が重なりました。
夢みたいなことが現実に起こったことに驚いたからなのか、
嬉しくてたまらないはずなのになぜか自分の方から体を離してしまいました。
でもあっちゃんは僕の肩を掴んだまま離そうとせず、
数秒間見つめ合いました。
また顔が近づいてきて身構えていたら、
入り口の方でガタッと音がしたので二人ともぱっと体を離しました。
仲居さんが夕食の時間を確認しに来て、何かを補充して出て行きました。
その後お互い顔を見合わせて吹き出すように笑いました。
「なんか今マンガみたいやったな」
確かにドラマとかでもこんなシーンよくある…。
この時の仲居さんのタイミングは絶妙でした(笑)。
二人とも拍子抜けした感じになってキスのタイミングも失い、
とりあえずお風呂に入ろうということになりました。
実は一緒にお風呂に入るのは楽しみにしていました。
でもこの後に起こることを期待するだけで体が熱くなってきて、
一人で入りたい気分でした。
あっちゃんは一緒に入りたがっていましたが、
「後で行くから先行ってて」
と先に行ってもらいました。