イブ東京のまるで夢のような時間に…
- by マサ at 12月25日(日)11時39分
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俺は30代中頃。これまで付き合った人は女性ばかりで、自分では女性が好きだが…男の人もいいなって思いが学生時代からあった。多分バイなんだと思う。でも、実際男の人とそういう行為をしても、さほど心が動かないと言うか…、体は気持ちいいんだけど心は満たされないというか…。なんかそういうモヤモヤしたものがあった。一月前、とあるゲイビデオに出会った、主演の人が凄くタイプ(太めだけどガッチリ)で見ながらドキドキしてしまった。初めてそのビデオで抜いた時にはビックリするくらい出てしまって、どうしようかと思った。なんとなく…、その主演の方をネットで検索してみた…。同い年で、東京住んでて、イベントとか出てて…。と自分の知らない世界が垣間見えすごいな…と思った。
ふと、そこにマッサージのリンクがあった。どうやら東京でゲイマッサージのお店を始めたらしい…。
マジで…。この人に会えるの…?
すぐさま予約を入れてしまった。マッサージは過去に何度か受けたことがあるから経験済みだ、だいたいどういうことをするのか想像できる。俺のようにセクシャリティが不安定な人にとってはゲイマッサージほどありがたいものは無い。ギリギリ理性の範囲内な気がして、だけどやることはしっかりやってるから納得度が高い。でも今回は今までのマッサージと違って、その方の(仮にA君とする)顔をすでに知っている点と、色々なネット情報を見たときに得た知識が先行している。正直今までのマッサージ体験で一番緊張した。
いきりいさんで地方からわざわざ東京まで…、我ながらミーハーだなぁと思いながら目的の個室へ…。インターホンを鳴らして出てきたA君は本気でビデオの人で、当たり前だけど凄く驚いた。でもそれ以上に驚いたのが、ビックリするくらい普通の人だったこと。話し方は物腰柔らかで、声は低くて、紳士的な雰囲気あって…、正直ゲイの方じゃなくてもめちゃめちゃモテるだろうな…と、自分と比較して切なくなった。同じ年なこととか、それぞれの地元どこかとか、そんな些細なことを話しながら一緒にシャワーを浴びる。話しかければ答えてくれるけど、なんかすぐに会話が止まってしまって…、あんまり俺との会話楽しくないのかな?と思いながら一時間が経ってしまった。気づけばマッサージの際に触られてた反応でがまん汁がタラタラとシミを作ってる…。恥ずかしいなと思いながら隠すとA君が俺の上に正面を向いて馬乗りで股間を握ってきた。俺は恥ずかしさから顔が見れなくていたらだんだんと話してくれるようになった。A君いわく初対面が苦手らしい。何を話したら良いか分からなくて静かになってしまうとのこと。でも一度話せるようになるとよく喋るらしい。実際、そこから先は120分コースの後半ずっと喋ってしまった。お互いの生い立ちとか、休みの過ごし方とか、好きな食べ物とか、好きな歌手とか…。そうするとなんだか自分に似てるな…って思った。姿形は違うけど、好きになるものの傾向とか、様々な状況に対しての対処法考え方がとてもよく似てて、時間を忘れて共感しあってしまった…。気づけば残り時間がなくなりそうで、A君から「オプションとか選んでもらってたのに、話すのに夢中ですいませんでした」と言われてキスされた、その後お互いに身体を舐めあったり、抱き合ったり…。すべてオプションにはいってはいたが、なんか凄くドキドキしてしまった。
A君がお尻をほぐしだした。どうぞと言われて仰向けのA君が両足を持ってこちらにお尻を差し出してきた。混乱してしまった。確かに自分でオプションを依頼してはいたが、男のお尻にいれたことはこれまでなかった。ビデオで見た憧れのA君が自分の前だけであられもない姿を晒している…。なんとも言えないこの背徳感と押さえようのない情動が身体を前に押した。結果残念に終わってしまった…。女性とのエッチと違いどうやら男の人のお尻は入り口が固かったようだ。何度やっても全然入らないし、すぐ抜けるし、自分が情けなくなって結局諦めた。最悪…と思いながらも優しく話しかけてくれるA君が俺の胸に顔を埋めた時、A君の頭がちょうど鼻先にきた。すーっと頭皮の匂いがした。俺はわりと好きな人嫌いな人が匂いで分かれるタイプで、あっ…って思った。予想以上に好きな匂いがした。落ち着く匂い。なんかずっと嗅いでられる匂い。その後キスをした抱きあった。彼のうなじの匂い、エッチだけどちょっとだけフェラしたときの股間の匂い。すべてが嫌じゃなくて、それは非常に珍しいことだった。初めましての人にここまでオープンになれている自分に驚き、A君の優しさやドジっぷりに和み…。少し時間はオーバーしてしまったが、楽しいマッサージタイムはあっと言う間だった。
帰ってから忘れられない自分がいた。A君のその声、その姿、その性格。すべてが心でほっこりしてしまって、好きになってしまった。同時にプロの方にそんな風に感情を持ってしまう自分に嫌気がし、不毛な思いだという理解が苦しくなった。でもどうしてももう一度会いたくて、イブに予約した。これで最後、これで終わりと思いつつ、ムダにおしゃれをして、余分な毛を剃り落とし、足取り軽い自分に嬉しさもちょっとだけあった。
結果は夢のようだった。扉を開けたA君は以前とは違いはじめからニコニコと笑いかけてくれ、とても可愛かった。ベッドにうつ伏せになり、A君の顔が見えない状態で思いが溢れてしまい告白した。男の人に告白したのは初めてだった。勿論、これはありえない思いだし、無意味な期待をしていないこと。自分は将来結婚したいし、子どもも欲しいことを伝えた。A君は素直に嬉しいと言ってくれてキスをした。以前の時のどれよりも濃厚なキスで、すべてがどうでも良くなる感覚だった。A君のすべてが愛しくなってしまって、絡めた指にキスをした。見つめ合うたびにキスを繰り返し、お互いの身体を愛撫しあった。「将来」とA君が言う。「何?」と聞くと「男同士でも、子ども持てるようになる可能性があるそうですよ」自分も子どもは欲しいのだと。思わず、その時は俺が産んであげるよと言ってしまった。A君は嬉しそうにキスをした。触りあいながら、気づけば120分コースはもうすぐ終わりに近づいた。話すことに夢中になりすぎて、お互いの色んな内面のことを話し合えば合うほど、A君と自分には共通点が多くて驚いた。まるで自分を見ているようだった。こんな人がいるのだと思う驚きと、こんな素敵な人が、苦労しながらもうまく行かないことがありながらも東京で一人頑張っているのだと言うその事実に頭がクラクラした。でも…。「もうすぐ時間なんだよな…、あっという間過ぎて、ちょっと寂しいな、この時間が終わったら俺はもう歩かないといけないな」というと。A君から「今日は、時間があるからゆっくりできますよ」と言われた。どういうこと?と思いつつ聞くと、今日は俺以外に予約は入ってなくて、このあとA君自身片付けを終えたら飲みに行ったりするだけらしい…。そんなことをわざわざ言われたら、欲が出てしまう…。どうしよう…と思いつつ、「じゃあ…今日このあと俺とデートでもしない?」と清水の舞台から飛び降りたら、良いですよ。と言われた。夢か、幻か、驚いているとまたキスされた。嬉しいです。と。
個室を二人で片付けて、A君が数件用事があったためそこに同行しながら、有飯を食いながら、少しお酒を飲みに行きながら、沢山沢山お話した。人生初の二丁目だった。
A君のすべてが素敵で、かっこよくて可愛くて、一つ一つの仕草がたまらなかった。こんなに笑いながら人と歩いたのはいつ依頼だろう…。A君もよく笑った。時間はあっという間だった。個室を出てからは流石に外でエッチなことはできないけど、時折手だけは握った。暖かかった。別れ際もう一度抱き合い、改札を抜けたA君を見送る時、一度、二度とこっちを振り返り手を振ってくれる。別れはちょっと寂しいけど、ここまで付き合ってくれたことが嬉しくてそれだけで夢のようだった。今こうして、思いが募ってしまって記録を残したくなり、書き込んでいる。男性に好意を抱いたことは初めてで、信じられない思いと、A君の人間性に今は素直に好きだなって思っている自分。そしてそのスタイルすべてがエロティックでたまらないところ。最高の人だった。年が明けてもしばらくはこの仕事しているからまた来て欲しい。僕もマサさんの地元に遊びに行ってみたいなって。笑顔で社交辞令を言われてキュンとしてしまった。ダメだダメだと思いながら、来年のカレンダーを凝視している今の俺がいる。そんな俺のイブの体験でした…。
続、イブ東京のまるで夢のような時間に…
- by マサ at 12月26日(月)07時22分
- Number:1226072228 Length:4288 bytes
昨日…、投稿したら感想を書いて下さる方がいて、嬉しかったです。
続…ということで、エロは一切無いのですが(笑)まだまだ夢のような時間には続きがあって、イブの夢はクリスマスに続きましたので、続報を書かせて頂きます。もしも良ければ見てやって下さい…。
夢のような時間が終わり、東京から地方の電車の中先日の投稿を書き上げて一人ため息をついた。幸せな時間を得たと言うことは嬉しい反面、別の何かを犠牲にしてしてしまっている実感があるからだ。何かを得ただけですべてが好転し、幸せの頂点へたどり着ける…と夢を見続けられるほど若くもなくなった…。来年のカレンダー、どこかでまた東京に行きたいな…と白いため息を数回。家に戻り、眠気が襲ってきたため昼寝をしようと横になる。身体は正直なもので疲れが蓄積していたようだ。でもこれは俺だけなのだろうか、ウトウトすると急にエッチな気分になってオナニーしたくなってしまう。どうしようかな…と思いつつA君のことが頭によぎった…。とある歌手の名曲のように(その身体その香りその全てで僕は)勃起した。思い出すだけで身体に感覚が戻って来るようだ。昔見た『欲求不満団地妻の不倫セックス』…みたいなAVを自分と重ねてしまって思わず自分にツッコミたくなった。
でも、なんかたまらなくなり、ネットに配信販売されてるA君の単独動画があることを思い出し、すぐさま購入した。これはまるでデートしてるみたいにA君のみが映ってて、スタッフさんは声と若干の手が映るだけのやつだ。正直、出会いのスタートはビデオモデルのA君、わかりきってる話、最初は人と絡んで喘いでいる彼を見ながら興奮しビデオを買って抜いていた。でも俺は、都合の良い人間で、好きだな…と思ってしまっている今は、なんとなく人との絡みを見たいとは思わない…。その点単独動画は最高だった…。昨日会っていた彼がまるで先を歩いてこっちを促すようにしてデートしてるような映像…季節は違うけど、薄手の格好したA君の汗をかいてるその姿。俺の前で見せたようにお尻を見せるシーン…。なんだかこらえきれなくなって目を閉じれば、昨日の彼の顔が目の前に浮かんだ。数センチしか離れてない。お互いの目を見つめあいながらキスをした…その場面で果てた。信じられないほど出た(笑)。いつもティッシュを5枚ほど重ねてベッドで抜くのだが、5枚の厚みを軽々と超すほど量が出てしまって、布団が軽く濡れた。あれ?と思いつつ振り返ると、思いが溢れ過ぎてA君と触れ合うことを優先しすぎてリフレッシュしてなかったことを思い出す。……今度会ったら、ちゃんと抜いてもらおう…その時は可能ならA君が果てるところも見てみたいな…。なんて思いつつ片付けをし、布団を被った時だった。ピンコーンと音がする。LINEだ。
最近は、LINEでやり取りする人がいないので、珍しいな…と思いながら画面に目をやると…A君だった!なんで…と思いつつ身体を起こして内容を読んだ。(昨日はありがとう。気をつけて帰ってね、来年もよろしく)という文だった。まさかA君の方から連絡をもらえるとは思ってなかったから、嬉しくて、びっくりして。(でもさっきあなたを思い出して抜いてました…なんて言えない…恥)。(連絡もらえるとは思わなかった、嬉しい)と返事をすると、お世話になったから…とのこと。お世話になったのはこっちなんだけどな…と思いつつ、そんな彼の優しさに嬉しさが募っていった。
その後はたわいのないやり取りが夜まで続いた…。だんだんと打ち解けたA君が俺をイジるようなことを書いて来てむず痒くなった。気がつけば、LINEのやり取りが沢山になってしまった。お互いに早く返そう返そうとしているようでどんどん増えた。まるで恋愛初期の二人のようなそんな錯覚を覚える。もしかしたらA君も少しは俺のこと良く思ってくれてるのだろうか?なんてありもしない妄想を広げてしまった。何度目かのやり取りの時に自分に自信が持てなくて悩んだりしているんだとA君が言う。君は最高に素敵で素晴らしい人だよ!と俺が言う。…と、A君から(マサさんも素敵です)(こんなに純粋な方は会ったことがありません)…と。純粋?今日あなたでガッツリ抜いてましたが…(汗)。
しばらくのやり取りが終わり。A君からの内容を見返すと、また心にほっこりと灯が灯るような感覚だ。
たとえこの恋の終わりは決まっていたとしても、歩を進めている自分に辟易とする。まるでその気がないのはこっちの方なのに、A君の優しさに触れると溢れる思いと笑顔が自分に幸せだねって語りかける。もう少し、もう少しだけこのままでいさせて欲しい。もう少しだけ夢を見させて欲しい。夢のような時間はいつか本当の夢に帰る。現実は常に俺たちの周りを回り続ける。苦しくて辛くて、逃げたくなる。それでも前に進むのが大人だ。大人なのだ。
またA君に折を見て愛を伝えようと思う。その根底は「あなたに会えて俺は、幸せな気分を味わえました。素敵なあなたに感謝でいっぱいです」だ。間違わないように間違わないように。明日になったら今度はこちらから連絡してみようかな。繋がり続けられるんだろうか?……………なんて。イブの夢はクリスマスになっても続いてる。どこまで続くのかな?
イブ東京のまるで夢のような時間に… おしまいに…
- by マサ at 1月14日(土)19時33分
- Number:0114193317 Length:2113 bytes
以前、初めて男性を好きになってしまって浮かれ過ぎた男です。
この2ヶ月様々な心の葛藤があったけど、答えを出すためにもう一度だけ
マッサージを受けに行った。A君は相変わらず優しく迎えてくれた。
幸せを通り越して、幸せな時間だった。裸での触れ合いが、好きな人とだとこんなに嬉しいものなのかって久しぶりに感じた。お互いの身体を刺激し合うその時間は少し鼻に残る体臭と汗の匂いに混じって、忘れられない時間になった。
でも、またもや最後の時間が近づくと射精ができなかった。そこで気づいた、ああ、これはそういうことじゃないのだな…と。A君との触れ合いの時間は幸せなのだけれど、もはや自分の中でエロスにはなっていなかったのだと。身体は正直なものだ、A君のビデオを見ながらしごいてるときはものの数分で果てるのに、今は本人にしごいてもらっても全然だめなのだ。そこで思った。(この関係性ってなんとなく友達止まりだなぁ)って。そもそも性的サービスを求めてる段階で好きだと思うこと自体に罪がある。今更これからは友達になりませんか?と言ったところで、自分自身納得がいかない。きっとA君は優しいから良いですよ!って言ってくれるかもしれないけれど、それでは自分の気がおさまらない。
今回が最後なのだ。今回で最後にするのだ。
A君とこれまでで一番沢山キスをした。これまでで一番沢山抱きしめた。抱きしめてもらった。これまでで一番、エッチなことをした。やり尽くしたと言っても良い。それでも、出なかった出せなかった。それが答えなのだ。寂しくもあり、嬉しくもある。終わりのシャワーを浴びる直前、時計ばかりを気にしてる彼を見て、思った。これで最後だなって。
それでも、とても素敵な恋をした。そう思う。やれるだけのことをした。これで脈がなかったのだから仕方ないし、多分俺は後で嫌になる。それくらいA君は無邪気で、でも素敵なのだ。
その身体に唇を這わせるとくすぐったそうにコロコロ笑う。そのくせこっちを攻めるときは真顔で、無反応。悔しくて、寂しくてしょうがない。もしも身体と心の相性までも最高だったなら…きっと抜け出せなくなっていただろう。でもそうじゃない現実はそうじゃない。
俺はまだ運が良いほうなのだ…そう思う。ありがとう、さようならをちゃんと言えただけ、運が良いほうなのだ。明日からは味気ない日々が始まるのだろうか…。いや、新しい恋を探そう。A君のことを考えるたびに嬉しくて仕方なかった。そんなことを思える自分はきっと次の恋も見つけることができるだろう。今は心からそう思う