ラストタイムで
- by のぼる at 11月18日(火)11時49分
- Number:1118114939 Length:2131 bytes
大学2年になってすぐの頃に、ファミレスでバイトすることになった。それまではラーメン屋で働いてたが、仕事内容があまりに割に合わなかったため、友達の紹介もあり、変えることにした。なかなか辞めさせてもらえず、1年丸々をラーメン屋に費やしてしまったが、スッキリした気持ちだった。
そのファミレス、時給はそこそこだったが、家から自転車で通えること、友達から仕事内容や人間関係について聞いていたこと、俺の勤務希望時間が合ったことなどからほとんど即決。ファミレス側も、従業員の紹介ってこともあってすんなり採用してくれた。
俺の勤務希望時間は平日の夜、それも深夜枠だった。その店は0時半にラストオーダーで1時に店を閉める。そこらへんがちょうど良かった。ファミレス側も、平日のそこを埋めてくれる人を探していたらしく、俺は主として火〜金の21〜26時を担当することになった。キッチンとホールに担当が分かれるが、俺はホールだった。ラーメン屋のときは厨房にほとんどいたから、少し不安もあったが、楽しみでもあった。
入ったばかりの頃は、17時とか人が少ない時間に入って、仕事にとにかく慣れた。俺も早く慣れたかったから連続でシフトに入れてもらった。それに、友達もいたため、分からないことがあっても迷わず聞くことができ、簡単な仕事はすぐ覚えられた。すると店長が俺のことを気に入ってくれて、予定より早くラストタイムに入る準備を始めることになった。
うちのラストタイム(以下ラストと略します)は23時以降のホール1人、キッチン1人になる時間帯だ。
店長が教えてくれる時はキッチンの人をいれて3人だったが、俺が1人でできるようになったら2人きりになる。俺はキッチンの人と絶対に仲良くならなきゃな、と思った。だって気まずいのは嫌だもん。
キッチンのラストは俺みたいに固定されてなくて、3人が入れ替わりで入っていた。
1人は社員さんで、30過ぎ、背の大きくない男の人だ。俺より少し小さいくらい。10歳以上、歳が離れてるから俺は恋愛対象に見ることはなかったが、明るくて話しやすい人。キッチンだけでなくホールも熟せる。さすが社員さん。それと既婚者。
俺がラストに入れないときは、この社員さんや店長が代わりに入ってくれた。
もう1人は初めて店長にラストの作業を教えてもらったとき、キッチンに入っていた人で27歳の男の人だ。
ちょっぴり太めの、俺のタイプではない人だが、とても温厚で優しい人だ。未だに怒ったところを見たことがない。独身。でも彼女あり。
そして最後に1人。
これが俺にとっての大きな出会いだった。
ラストタイムで 2
- by のぼる at 11月18日(火)13時01分
- Number:1118130131 Length:2630 bytes
自己紹介遅れましたが、俺の名前はのぼるです。そのキッチンの人はまさとです。最初のころは当然、苗字で○○さんと呼んでました。
第一印象はあまり良くなかった。というのも、まさとはもともと口数の多い方ではなく、かつ人見知りが激しいところがあり、厳格そうな雰囲気だったからだ。
ラーメン屋でバイトしていたときにそんな人は結構いた。だから別に苦手とか、嫌いとかではなかったのだが、2人でラストを組むとなると、気は乗らなかった。
しかも身長は178cmと、170ない俺からしたら十分に羨ましい身長。加えて野球してただけあって太くはなくとも細くも見えないガタイ。
それに、同じ大学の4年生なのに、先に紹介した27歳の人より歳上に見えなくもない雰囲気。まぁ老けてると言ったら老けてるんですが、ちょっと老けてるとは違うかな。とにかく、この人と組むのはなぁ、って思ってた。
何日か店長にラスト作業を教わり、最後に店長に見守られる形で1人で作業したら、問題なし!との判定を受けた。作業内容はノートに粗方メモはしてあるし、何かあればキッチンの人もいるからと、これまた予定より早く、1人立ちの許可が下りた。何より大きかったのはラーメン屋で使ってたレジとファミレスのレジの機種が同じだったこと。その操作の練習時間が省けた分を繰り上げることができた。
そして、初の1人でラスト。組んだのはまさとだった。本当は社員さんの予定だったのだが、俺の1人立ちが予定より早くなったことでズレた。
その日まさとはディナータイムから入っていて、俺が入ったときちょうど、1時間の休憩に入ってるところだった。
「今日はよろしくお願いします!」
と、一応挨拶したが、
「ん。」
と一言だけだったのは今でも覚えてるし、たまにネタにしてる。まさとの人見知りっぷりがおもしろい。
大体21時からはホール2人にキッチン3人の2-3体制。そしてまさとが休憩から上がり、キッチンが1人上がって再び2-3体制。23時から1-1体制になる。
その日の客の入りは覚えてない。多分、何卓かは居たと思う。作業をいくつか終えた0時前、何の注文も入っていないのに、まさとがサイコロステーキを何個か鉄板で焼き出した。
なぜ?とは思いつつも深くは気にしてなかった。そして、焼き上げると半分を小さい皿に乗せ、俺に渡した。
「えっ食べていいんですか?」
「本当はダメだけど、内緒な」
「ありがとうございます!」
「そっちだと見られるから、こっちに来て食え」
ちゃんと話したのはこれが初めて。まさとは低い声でボソボソと話す。俺は客から見えないよう、キッチンへ移って食べた。
「美味しいです!」
と言ったが、無言で頷くだけだった。悪い人じゃないんだなーと思った。
それから何度か一緒に組むうちに、まさとの口数は増え、結局一番仲良くなった。まさとの悪行はサイコロステーキに留まらなかった。ドリンクバー飲み放題は当たり前、廃棄と分かれば何でも食べた。鍋を隠れて持参し、余った白米を持って帰ることもあった。
とはいえ、そんな悪行を一緒にやるのは楽しかった。社員さんはもちろんしなかったし、27歳の人もしなかった。すっかり懐いた頃にはまさとを男としても意識するようになった。
ラストタイムで 3
- by のぼる at 11月20日(木)11時15分
- Number:1118132501 Length:1141 bytes
まさとは、特別イケメンか?というとそうでもない。顔だけでいうなら俺の方がってちょっと思ってる。でも、まさとの雰囲気?オーラは独特でかっこいいって思う。体格が良いこともあるだろうし、あとは声の低さとか?
実際、俺はまさとのことすげー好きだし、まさとの話を聞く限りだと、モテるらしい。俺としては分からなくもない。多分、歳の割に大人に見えるからだと思う。老けてると言ったら怒るけど。
仲良くなりだすと、まさとは結構活発な人だった。バイトの若いメンバーで遊びに行くとき、ほぼ必ずまさとは来るし、むしろ率先して皆を誘う。俺が断ろうとしようものなら
「いや、来るでしょ」
と譲らなかったり。その変な強引さが俺は好きだったりもした。大学で俺を見かけたときには必ずといっていいほどぶつかってくる。バイト中もよく無言でホールまでぶつかりに来ては、にやっと笑って去ってったり。大人なんだか子どもなんだか分からないようなところも惹かれていった。
そして半年ほど経ったある夜。まさととラストを組んだ日、まさとの家に行くことになった。
まさとは1人暮らしだ。同じ県でも電車の通っていないところがまさとの地元。大学の近くに部屋を借りればいいのに、体力を落とさないためと、わざわざ自転車で大学まで30分以上かかる俺の地元に来たんだとか。
だからまさとの家は自転車ですぐだった。
ラストタイムで 4
- by のぼる at 11月18日(火)19時10分
- Number:1118191037 Length:1894 bytes
まさとの部屋に入ってまず、シャワーを浴びることを勧められた。ここに来るまでに家から寝間着などさっと取ってきてたので、俺はシャワーを浴びてそれに着替えた。俺のあとすぐにまさともシャワーを浴びた。俺はその音を聞きながらドキドキしてた。全く下心がゼロってのは無理だったし、意識してる相手の部屋に居るというこの状況だけでもう、胸がいっぱいだった。
ケータイいじりながら部屋で待ってると、まさとが出てきた。短パンにタンクトップ、少し濡れた髪。今まで見たことのなかったオフな姿にかなりドキッとした。つい下心ありきで身体も見てしまう。腕は予想よりずっと筋肉がついてて、胸も張ってる。それに、タンクトップだからちらっと胸元が見え、うっすら胸毛が生えてるのが何ともエロくて。俺自身、毛は薄くてあんまり毛が濃いのは好きじゃないんだが、まさとは濃いってこともなくて、とにもかくにもエロかった。
「飲むぞ」
いつものボソリとした話し方でそれだけ言って俺に梅酒をくれた。まさとはビールだ。俺は炭酸があまり好きじゃないから、梅酒を水で割って飲んだ。シャワー浴びて少し火照った身体にアルコールが入って、目の前にはエロさ満開のまさと。話も膨らみ、俺はすぐに酔った。お酒が弱い方ではないのだが、深夜のバイトで少し疲れていたのもあった。だから眠くなってきた。
「眠くなってきました」
正直に言うと、まさとはベッドに座り
「こっち来いよ」
と俺を呼んだ。俺はそれに従って隣に座った。するとまさとは俺を両足で挟むようにして座り直し、ぎゅっと後ろから抱き締められた。
え?と思ったが、気持ち良かったし、酔ってもいたので何も言わなかった。しかし、これは…?まさとの行動の意味は?頭の中でいろいろ考えてたら、少し眠気が覚めた。
「のぼる」
「…はい」
「こうされるの、嫌?」
「…嫌じゃないです」
「のぼる」
「はい」
「今日、一緒に寝ない?」
「…いいですよ」
と、こんな流れで同じベッドで寝ることになった。俺、酔いはあったが、ほとんど眠気は覚めた。これって、まさとはそういうことなんだよな?と自問自答したりして。本当かなりドキドキしてた。横になるとき、まさとはさも当然のように腕枕をしてきた。え?え?って思いつつも、俺はそこに頭を乗せるしかなかった。
ラストタイムで 5
- by のぼる at 11月19日(水)09時47分
- Number:1119094702 Length:1575 bytes
しかし俺、そこからの記憶がない。というのも、横になったらすぐ寝てしまったから。横になった途端に眠気がぶり返して、気が付いたら朝だった。まさと曰く、本当にすぐ寝たから、最初は寝たフリをしたのかと思ったらしい。まさとは俺がこっちの人間なんじゃないか?と前々から思っていたんだとか。それでこの日、もしそうじゃなかったとしても強引にでも引き寄せるつもりだったらしい。結果としては、まさとの予想は大当たりだったわけで。
翌朝、目が覚めたとき、隣にまさとはいなかった。ハッとして身体を起こすと、先に起きて歯を磨いていた。
「おはよう」
「おはようございます…」
目覚めは良く、昨日のこととかを、瞬時に思い出すと、あれは現実だったんだよな?と不安になった。まさとは歯磨きを終えると、ベッドに戻ってきた。
「のぼる」
「はい」
部屋の壁側にあるベッド。まさとは壁を背もたれにして座り、俺に来いと促した。俺が寄ると、昨日と同じように俺を背中から抱き締めた。
「お前寝るの早すぎ」
「すみません…」
不意にまさとの手が俺の下半身に降りてきた。びくっと身体が硬直する。
「あっ、いまダメ…!」
「嫌?」
嫌かと聞かれれば
「そうじゃなくて…」
「男なら大概朝勃ちするだろ」
「あっ」
焦る俺。いや、普通に焦るだろう!いきなりギンギンのそこ触られちゃ!
「んっ」
多分、スウェットだったと思うけど、布越しにいじられるのは何とも言えぬ快感で。ずっと身体を固くしてた。もちろん下半身も。まさとは無言だ。もともと口数多くないにせよ、この時ばかりはその沈黙が苦しいというか、心地の良いものではなかった。
どっちの手で触られたとかは覚えてない。とにかく俺は頭がいっぱいで、下半身に注がれる快感に反応するしかなかった。でもそれも限界になり、
「○○さん!」
と、その手を止めた。この時はまだ苗字呼びだった。今でもたまにそうだけど。
ラストタイムで 6
- by のぼる at 11月19日(水)22時31分
- Number:1119223157 Length:2597 bytes
「なに?イきそう?」
「いや!そんなに早くないです!そうじゃなくて」
今思えば、まさとの行動は十分にこっちの人間のもので、それも俺に気持ちを向けたものだったと分かるけど、俺は本当に混乱してた。都合良く解釈できるなら良かったけど、それこそ都合の良い解釈だったから素直にそう思えなかった。これだって、今だからそうやって考えを整理して文にできてるだけで、その時はとにかく、まさとの言動に混乱してた。
「嫌だった?」
「嫌だったとかそういうんでもなくて…」
俺は、まさとに向き直ろうとした。ただ、向き直ったら俺の下半身もまさとに向くわけで。
「元気じゃん」
とニヤけられた。
「笑わないでください!」
「笑ってない。男なら当然のこと」
だからそうじゃなくて!俺が聞きたいのは!…とは言っても何をどう聞いたらいいのか。ただ、まさとの顔を見れなくて下を向くと、まさとも勃ってるのが分かった。それを見て尚更どこを見ればいいか分からなくなった。
「のぼる」
「…はい」
「触っていい?」
「いいですけど…」
「けど?」
俺はうまく言葉にできず、しかも泣きそうになった。
「嫌?」
「嫌じゃないです」
「いい?」
「…はい」
結局、促されるがままに座り直され、またまさとに背中を向ける。しかし、まさとは触ることなく、抱き締めてきた。
「俺、襲うつもりだけどいい?」
その言葉で俺はようやくまさとがこっちの人だと思った。
「はい」
答えたらすぐ、ゆっくり押し倒された。寝ながら見上げるまさとはニヤニヤしてた。俺にはそんなまさとがものすごくエロく見えた。昨日のタンクトップのままだし、押し倒されてるっていう状態がまずエロかったし。まさとはゆっくり近づいてきて、最初にキスをした。別にキスが人生で初めてって訳じゃなかった。でも、今までのとは全然違った。それから舌を絡めて、感触と音と息とでいっぱいいっぱいだった。しばらくキスをしたら、まさとの手が俺の服の裾から入ってきた。
「ん…」
乳首にその手が触れたとき、思わず声が漏れた。俺、乳首が感じるもんで。
「のぼる」
「…はい、あっ」
「のぼる、目開けて」
「え…?んっ!」
「ほら、目閉じんなって」
「いや、無理です…!」
まさとはしきりに目を開けさせたがる。俺はむしろ瞑ってたいのに、そっちの方が興奮するんだとか。もちろんこれは後日談。
「開けて」
「うーっ、んっ」
「エロ…」
そう言って、服を脱がせ、俺は上半身裸にさせられた。もう俺暑いのなんの。
「んっ、あっ…!あっ」
まさとは片方を舐め、片方を手でイジり始めた。指も気持ち良いけど、舐められるのもまた別の気持ち良さがある。
「目、開けろってば」
「うー」
嫌々ながら目を開ける。そしたらそれはそれは嬉しそうニヤけるまさとの顔。も、すっごくエロいの!その顔!それからキスをされる。キスされながら乳首をいじられると、つい声が漏れる。
「かなり感じるんだね、乳首」
キスの途中に言われ。言葉にされると恥ずかしすぎて答えられず。また、キスされた。いじられながら。キスの後、まさとは俺の隣にズレた。そして腕枕の要領で肩に腕を回し、もう片方の手を俺の下半身へ伸ばした。
ラストタイムで 7
- by のぼる at 11月20日(木)11時05分
- Number:1120110107 Length:2390 bytes
そこはもうずっとギンギン状態。まさとは片手で下も脱がした。無意識で腰を浮かせてそれを手伝う。よく考えたらこれ、相当恥ずかしい動きなんだけど、無意識なんだから仕方ない。全裸にさせられた俺。
「エロ…」
と言われながら、ゆっくりを俺の息子に触れられる。
「…っ!」
ギンギン状態の息子さんはもう触れられただけでほのかに感じてしまう。先走りで遊ばれ、やがて動きが上下になる。
「んっ、はっ…んあ!」
シコられながら乳首を舐められたらもうやばかった。
「ん!んっ!あっ!」
「のぼる」
「…っ」
「目、開けて」
まだ言うか!と思いつつ、開けたらキスされた。俺なんかもう必死も必死なのに、まさとは余裕な雰囲気がいつもある。そこがかっこいいというか、エロいとこでもあるんだけどさ。
キスのあと、フェラをされた。その生温い感触といったら独特な気持ち良さ。さらにはまたフェラされながら乳首もいじられ、とにかく喘がされた。
「ほんと、ここ感じるんだね」
と最後に摘ままれ、まさとは横になった。同時に俺の身体を起こそうと促す。その行動だけで言いたいことは分かったから自分で身体を起こし、まさとのタンクトップを脱がした。まさとは筋肉質だ。別に腹筋がボコボコに割れてるとかではないんだが、ボリューム?厚み?がある。それにうっすらとはいえ、目で見て分かるほどの胸毛がかなりエロい。俺はまさとの上に跨がされた。
「キスして」
と言われるがままにキスをする。
「のぼる」
「はい」
「キス、下手」
「え」
ガーン!!
こちとら必死なのに!初めてのエッチで言うか普通!!キスした相手に言われたら何も否定できないし!いや、まさとは案外こういうやつだ。優しいんだか酷いんだか。
「キス初めて?」
「初めてではないです」
「ふーん」
と、今度は肩を引かれて、またキスをした。
「舌出して」
と言われて、出したらそれを舐められ吸われ。いかにも「キスはこうするんだ」と言わんばかり。俺が舌を動かそうとすると一度離して
「何もすんな」
と言われた。またキスされる。正直、まさとがキス上手とか下手とかは分からないが俺からすれば、十分に上手いと思う。だって、エロいし気持ち良いし。まぁ、まさとは上手いなりの経験は積んでる。これは後から聞かされた話だけど、モテるんだろうなとは思ってたし、別に気にしない。
「ん」
キスでも声が漏れます、俺。まさとは離れて「どうだ」とドヤ顔。悔しいけど何も言えない。
「これから上手くなるだろ」
と言われて、俺からキスをした。絶対上手くなってやる!って思った。
そのあと、俺も乳首を攻めた。俺みたいに乳首じゃ喘ぐことはないまさと。ちらっと顔を見ると目が合う。さすが、人に言うだけあって自分は目を開けてる。
「気持ち良い?」
「気持ち良いよ」
それが嬉しいからまた舐めたり指でいじったりした。まさとは俺の頭を撫でながら、時折目を瞑ることもあった。
ラストタイムで 8
- by のぼる at 11月22日(土)08時14分
- Number:1122081202 Length:1680 bytes
しばらく乳首を堪能したら、あと向かう先は一つ。短パン越しに触れると既にそこはギンギンだった。しかも太い!俺のモノより一回りは大きい。長さもあるが、長さというよりは太さだ。パンツも一緒に下ろすと、思わず目を奪われた。
「大きい、ですね…」
長さは15cmぐらいらしい。太さは、軽く握ったときに、指があと少しのところで周り切らないくらい。上に少し反ってる。すぐに咥える勇気が出なくて、試しに舐めてみる。そして咥えた。とにかく太い。全部は絶対に入りきらない。というか、先っぽの方がどうにか入るくらいだ。
「んっ」
それでも何とか動かしてたら、まさとの声が漏れた。その声に安心する。良かった、感じてるんだ、と嬉しくもなった。でも、慣れない動きと何よりもその太さに、顎が疲れるのは早い。手で扱いたり、口に咥えたりを度々繰り返した。
「んっ、のぼる」
「はい」
「跨って」
まさとから言われ、まさとに跨る。首を引かれてキスをして。キスをしながら、俺の下半身を扱いてきた。
「んっ」
自然と声が漏れる。唇を離すと、俺はまさとに跨った状態で喘がされた。
「んっ、あっ、あっ!」
「エッロ…」
片手は乳首を、もう片方の手で息子を。まさとに見上げられながら、俺は気持ち良さにただ、喘ぐしかなかった。
「い、イキそうです…」
だんだんと絶頂が近付く。
「いいよ、このままイって」
その言葉で俺はもう射精感?に抗う気を失った。
「あ!あっ!イク!あっ」
そのまままさとのお腹の上に出した。俺、あんまりたくさん出る方じゃないと思ってたけど、この時はたくさん出た。まさとの胸に行かないくらいまで飛んで、自分でも「おおっ」てなった。
「あっ!ダメ!」
イッたばかりのそこをまさとが刺激する。そりゃもう敏感で。ダメというのにやめないから、俺は身体ごと離れるしかなかった。
「ティッシュ取って」
離れたついでにティッシュを取りに行き。自分の出したものを拭き取った。
「風呂行くぞ」
「あ、はい」
ある程度拭き取ってから、二人で風呂場に向かった。
ラストタイムで 9
- by のぼる at 11月22日(土)21時49分
- Number:1122214903 Length:1469 bytes
風呂場では、二人で一緒にシャワーを浴び、石鹸で、まさとのお腹を綺麗にした。その間もまさとのモノは元気に主張しており、ある程度お腹を洗ったら、手コキをした。泡で包まれるそれはまたエロい。
「あっ、あっ」
まさとの声が広くない浴室に小さく響く。片手じゃキツイので、手を途中で交代しながら両手で扱いた。
「のぼる…」
顔を上げるとキスをされる。それでも手の動きを止めなかった。キスしながら、まさとの息が荒れているのが分かる。イッた後だというのに、またもや興奮してきた。
「イキそう。のぼる、もっと強く」
そう言われて手に力を入れる。ラストスパートをかけた。
「イく!」
まさとがそう言って間も無く、びゅるっと勢いよく精液が飛び出てきた。
「…!」
イクときのまさとの息や身体は一段とエロい。キスしたこともあって2人の距離は近く、精液は俺にもまさとにもかかった。
「のぼる」
まさとはイキ終えると、最後にまたキスをした。
「気持ち良かった」
と、言われてすごく嬉しかった。
もう一度互いの身体を洗い直し、今度こそちゃんと綺麗にして浴室を出た。そして、それから話をして、正式に付き合うことになった。そのときに、2人のときは名前で呼ぶことになった。
まさとは俺の名前をよく呼ぶ。普段も、エッチのときも。何かと名前を口にする。時折、バイト中の暇なときにただ名前を呼びに来ることもある。
「のぼる」
「はい」
「…(無言で立ち去る)」
みたいな。意味不明だ。ま、それがまさとなんだけど。いきなりぶつかりに来たりとか、いきなり睨んできたりとか。
ここまで、大体の馴れ初め?を書いてきました。まさとの性格とかも何と無く伝わっていれば嬉しいです。では、ここからようやくタイトルに沿った話を。遅くなってすみません。
ラストタイムで 10
- by のぼる at 11月24日(月)12時40分
- Number:1124124031 Length:2404 bytes
まさとと付き合うことになってある日のバイトのこと。その日、客の入りが本当に悪く、俺が21時に入ったときには客が1人もいなかった。だから本来は俺がするはずの仕事もいくつか済ませてくれてて、23時まで入る予定だった女の子を早く上がらせることができた。10月、11月は特にそんなのが多い。
「お先に失礼します、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」
キッチンではまさとがディナータイムから入っていて、それこそ自分がラストタイムにやるような仕事を先に済ませていた。キッチンに入っていた人も予定より早く上がり、予定より早く俺とまさとの2人きりになった。
仕事もなく暇である。こういうとき、今までならまさとの廃棄物処理と銘打った悪行がそれはもう大胆に行われる。
「ひま」
「そうですね」
「飯、余ってる?」
「今日はもともとあんまり炊いてないみたいです。けど、余ってますよ」
「のぼる」
「はい」
「敬語」
まさとは割とこれにうるさい。自分はいつだってタメ口で話せるからいいが、俺の気持ちになれ!とも思う。
「のぼる」
「はい」
「ひま」
そう言ってまさとはキッチンの裏にある裏口に向かい、ガチャッと鍵を締めた。これはまさとが悪行を働くとき、誰かが裏から入ってこないようにするためのいつもの手である。表の入り口から入れば誰が来ても音が鳴る。これで対策はバッチリだ。
「のぼる、こっち来い」
「?」
向かうと、なぜかまさとはキッチンコートとコック帽を外し、俺をキッチンの更に奥の冷蔵庫のところへ連れて行った。まさか、と思ったときには時既に遅し。俺は冷蔵庫に身体を押し付けられ、まさとはニヤッと笑った。そしてキス。
いやいやいや!
さすがにそれは!と思い、俺はまさとの肩を掴んだ。
「なに」
「いや、ダメでしょ」
「…嫌?」
「嫌とかじゃなくて」
「なら、いいじゃん」
なぜそうなる!と思いつつも、こうなったらまさとは止まらないな、と諦めた。またキスをする。俺はされるがままにキスを受け入れた。舌を絡めながら、Yシャツの裾をスラックスから出された。
「ネクタイ取るのは、さすがにやめとく」
もし客が来たら、最初に対応しなきゃいけないのは俺だ。ネクタイまで取られたら、それができなくなる。
「んっ!」
シャツの下の方のボタンをいくつか外され、手が入ってくる。場所が場所なだけあって、お腹をなぞられるだけで敏感に反応してしまった。
「のぼる、目」
「無理だって…あっ」
乳首を摘ままれ、思わず漏れる声。
「んっ!はっ」
耳を舌で刺激されながら乳首をいじられたら、たまらない。俺は声を抑えることを忘れてしまった。
「んはっ、あっ!」
「エッロ、のぼる」
むしろ、エロいのはまさとの方だ。耳からだんだんと下がり、首元を舌がなぞる。俺はこれにも弱い。
「〜〜っ!」
「のぼる、目開けて」
言われて目を開けると、すぐキスをされた。
「ふっ、んっ」
その間も乳首を刺激され、声が漏れた。
ラストタイムで 11
- by のぼる at 11月26日(水)08時54分
- Number:1126085431 Length:1967 bytes
まさとの手が下へと向かう。いや、そこはさすがに…と思いつつも、逆らえなかった。
「勃ってんな」
仕方ないでしょーが!
スラックス越しに刺激され、微妙な快感が逆に興奮を煽る。乳首をいじられるときやキスされるときより冷静にもなれる分、この状況を改めて認識することができ、それも興奮の材料になった。
誰もいない店のキッチンで、まさとに少しだけ服を脱がされている…。まさとはやっぱりエロいし、気持ち良いものは気持ち良いし。ほとんど抵抗する気力を失ってた。ベルトを緩められ、チャックを下ろされる。もう、すぐには人前に出れる格好でなくなったのに、その次を求めてしまっていた。
まさとの手が直接ソコに触れる。
「…っ!」
触れられただけで、感じはせずともものすごくエロい気分になった。
「あっ」
先走りを先っぽに広げられる。ゆっくりとした手の動きがやらしい。でもそれがだんだんと激しくなり、上下に動くようになると、少しずつ射精欲を帯びてきた。
「んっ…んっ」
激しさを増す。普段より限界が来るのは早かった。
「イキそう…!」
「いいよ、このままイッて」
いいの!?とは思ったがもういっぱいいっぱい。今更止める気もどうにかする気も起きず、ただ身を任せた。
「イく…!イく!」
俺は精液を床に撒き散らした。
「あっ!あっ…!」
しかし、そんなに飛ぶ?ことはなく、まさとの手にも結構掛かってしまった。まさとはそんな自分の手を見てにやりと笑う。そしてあろうことか、まさとは俺のイキ終えたばかりのソコをフェラし始めた。
「はっ!?…あっ!んん!!」
射精後のソコは敏感だ。まさとはまだ少し残る精液を吸い取るようにフェラをする。
「ダメ!だって…!」
「このまま服着るわけにいかないだろーが」
…と言われれば、それはそうで。納得してしまった俺は快感に悶えながらも、またもやまさとにされるがままだった。一度イッてしまっては、勢いを失くす俺のモノ。それでも刺激を与えられてちょっとずつ勃ってはきた。まさとがフェラを終えた頃には完勃ちとはいかなくても、割と勃ってた。
「気持ちかった?」
「やばかった…」
そういうと嬉しそうに笑う。その後、まさとは手を洗って、うがいもしてから床を水で流した。俺は服を正し、ラスト業務に戻る。
「のぼる」
「はい」
「またやろうな」
「…(絶句)」
みたいな会話をしながら、その日の仕事を済ませた。
ラストタイムで 12
- by のぼる at 12月1日(月)10時41分
- Number:1201104150 Length:1372 bytes
それから、まさととラストを組むとき、時折そんなことをしている。仕事が残っていたり、客がまだいたりすればさすがにできないが。
一度だけ、その最中に客が来たことがあった。大抵のファミレスでは入店時に音が鳴る。その音を聞いたときの冷め具合というか、冷静になる瞬間は相当に焦る。そのときはまだ上半身だけだったから、急いで服を整え、アルコールで手を消毒して何事もなかったかのように客を席に案内する。まさとはそんなバタバタする俺を見るのも楽しいらしい。スリルがあるんだとか。俺としてはあまり気が進まないのだけど、まさとに攻められるとどうしても負けてしまう。といってもまだ一度だけだから、それもあって許してしまう。
11月に入って間もない頃、まさとに連れられてゲイバーに行った。バーというものが初めてだったし、同性愛について堂々とできるような場に行くのも初めてだったから、かなり緊張した。というのも、俺は出会い系のアプリ?の存在も知らなくて、ゲイバーもテレビの中だけのもの(とにかく、かなり遠いもの)と思っていた。オネェ言葉を話す人に初めて会って、とても楽しかった。ママ?はまさとに恋人ができたことを残念がってたけど、俺にも優しく話し掛けてくれた。
それと偶然、俺と同い年の人がいて、まさととも知り合いで、連絡先を交換した!
平6会っていう、同い年の人で集まる会があるらしく、それに誘われて、楽しみにしている。
まだ付き合って間もないけど、いろいろな世界を知れて、まさとには感謝してる。
文字に起こすとあんまりエロく書けませんでした。でも、感想ももらえて良かったです。ありがとうございました。