☆☆ それでもナマでヤリたいゲイへ ☆☆
性感染症のリスクを知っていて、それでもナマで不特定の人とセックスをしたいゲイも少なくないと思います。 その人たちには、病気を貰ったときにどうするか、なるべく病気を貰わないためにどうするかの2点を考えるとともに、自分の性行動を知っている友達を作って欲しいと思います。
☆☆ 性感染症にかかったときのことを考えよう ☆☆
HIVは感染効率が低くうつされにくい性感染症で、クラミジア、ヘルペス、淋病といった性感染症の方が流行っています。
ケジラミ(チン毛に体長1mmぐらいのシラミが寄生し、かゆくなる病気)は、薬局で薬(スミスリンパウダー)を買って塗れば治ります。 それ以外の性感染症は、医師の治療が必要です。
ほとんどの性感染症は、自然に治ることはありません。 治療しないと、人にうつしてしまったり、病気が進んで問題が起きるだけでなく、健康なときより他の性感染症に感染しやすくなってしまいます。 性感染症の知識を身につけておき、おかしいと思ったら医者に行きましょう。
医者に行くときは、皮膚科、泌尿器科、性病科などに、健康保険証を持って行きます。 性感染症によっては、フェラやアナルセックスをした結果、ノドや直腸に感染している場合があります。 医師に男性とのセックスで感染したことを伝え、どういう性行為を行ったか聞かれたときは、ホントのことを言いましょう。
性感染症にかかったら、セックスをしている人にも、医者に行くよう伝えましょう。 また、自分が伝えられたときは、ちゃんと教えてくれた友達に感謝しましょう。 あなたのことを考えて、言いにくいことを伝えてくれる人は、あなたにとって大切な人です。
また、HIVの感染は、検査を受けなければ解りません。 健康診断などで採血をされていても、あらかじめHIVの検査があると知らされていない限り、HIVの検査は行われません。 感染の可能性のある行為を続けたときは、保健所などで検査を受けましょう。
☆☆ 感染のリスクを踏まえた行動をしよう ☆☆
性感染症は、「病気を持っている人」と「感染のリスクのある行為」をしたときに、一定の感染効率で感染します。 この、どちらかに配慮した行動をするだけで、感染するリスクを下げることができます。
性感染症 | 感染効率 |
淋病 | 約50% |
梅毒(活動性) | 約15〜30% |
HIV | 0.1%〜1.0% |
参考文献: 根岸昌功他編:エイズ教育テキスト. 学習研究社.1993 秋山武久著:HIV感染症.南山堂.1997 |
例えば、好きな人とはナマで繋がりたいという人も多くいます。 これは、「感染リスクのある行為」です。 しかし、パートナーと一緒に検査を受けて「病気を持っていない」ことが確認できれば心配はありません。 パートナーと遊んでしまったときの事を話し合える仲になれれば、いつ検査を受けに行くべきかも解ります。
また、相手によって行動を変えるのも、リスクを下げる方法のひとつです。 性行動が良く解っていてリスクのある行為をしない人とはナマでするけど、ヤリ部屋でヤルときはコンドームを使うというのも一つの考えです。
一方、「感染のリスクのある行為」に着目する方法もあります。 例えば、HIVは、フェラよりアナルセックスの方が感染確率が高いと言われています。 フェラの時はナマだけど、アナルセックスの時はコンドームを使うというのも一つの考えです。
ナマでヤリたいと思ったからといって、誰とでも、どんなことでもナマでヤルのは適切ではありません。 相手のリスクと、行動のリスクを評価して、セーフセックスをする、しないを決めましょう。
☆☆ 自分の性行動を理解してくれる友達をつくろう ☆☆
セーフセックスをする他に、管理人は、自分の性行動を理解してくれる友達が必要だと思います。
例えば、恋人がいるけど、つい、遊んでしまう人は、それを知っている友達がいますか? ヤリ部屋に通っている人は、ヤリ部屋で、どんなセックスをしているか知っている友達がいますか?
そういうことを知っている友達がいれば、性感染症の情報も自然と入ってきます。 インターネットで勉強するより、病気を貰った友達から、どこで誰とどういう事をして性感染症にかかったかを聞く方が良く解ります。 また、不特定の人とセックスをしていて、なんらかの問題を抱えた時も、あなたの性行動を理解している友達がいれば、相談にのってもらえます。
活発な性行動をしていながら、それを隠している人や、ヤリ部屋でヤルだけで、親しい友人を作ろうとしない人は、困った時に助け合うことができません。 性行動が活発な人を嫌うゲイも多くいます。 しかし、自分のことを解って貰う努力をすれば、あなたのヤっていることを含めて理解してくれる友達は作れる筈です。 困ったときに助け合える良い友達を作る努力をしましょう。
※ ネットで性感染症情報が充実したので、1999年から掲載してきた当サイトの性感染症情報は、廃止しました。