ガリガリな先輩
- by みー at 10月20日(火)15時30分
- Number:1018210430 Length:1852 bytes
某掲示板では、少しスレ違いな内容だったのでここに移動しました。
こちらの方が記録に残してもらえるので。よろしくお願いします。
俺の先輩で、170cm50kgの人がいる。
結構男らしい性格で、友人守る為なら少しキレるポイントが早めになる人w
ただ何故か、あまり評判の良い先輩ではなかった。
人の評価で好き嫌いを決めるのは、好きではないので、話してみた。
そしたら、物静かに話し、エラく好き嫌いのはっきりした考えを持った人だ。
そして、自分に厳しく他人にも厳しい物言い。
なぜ、彼の回りに人が近づかないのか多少分かった気がしたが、俺としては、嫌いになれない何かがあった。
学生時代剣道で3段まで取ったけど、元々骨細な体格。
原因は、子供の頃貧乏であまり食べさせてくれなかったからか、成長に必要な時期に栄養が足りなかったらしく、 今も、体調がイマイチなことが多いらしい。
服を着ているのに、正直、上半身横幅は無いし厚みもペラッペラに見える。
学生時代から10年以上経った今は、往時の筋肉が完全に落ちてしまい、
そこで、体調管理のため、毎日ジョギングしてるようだ。
ある時、癖なのか自分の腕を自分の手でつかんでいるのを見たので、
どしたの?って聞いたら、「腕がホント細くなったよ」とポツリ。
でも、ヒジ周りなんか、彼の指がぜんぜん回りきってないので、
「まだ太いじゃん」と言って、俺が証明するために彼の腕をつかんでみたらビックリ。
俺の指が、ヒジ回りを掴みきってしまった。
「えっ…」と思い、そのまま二の腕に手を移したら、完全につかめて指が届ききり、まだ余裕があった。
「ウソ……だろ」って、先輩結構ショック受けてた(俺もビックリ)。
どうやら、手の大きさがかなり違っていたようだった。
それでも、「お前にゃ負けないよ」って、しっかり男らしい性格は健在。
その後、スーパー銭湯に一緒に行って、裸の付き合い。
先輩の数歩後ろを歩きながら観察すると、剣道で鍛えたはずの身体は、上半身ガリガリ。
ジョギングで鍛えた下半身は、ふくらはぎや太腿にはそこそこ形の良い筋肉がついてるが、
足首なんか細くて、見た目はカッコイイ筋肉のつき方だが、
やはり全体的にはスリムで華奢な先輩がそこに居た。
ガリガリな先輩2
- by みー at 10月20日(火)15時25分
- Number:1018214744 Length:1515 bytes
ヤ○ルトの宮本をガリガリにした感じの顔。独特の鋭い眼差し。
確かに、この人の評価ははっきり分かれるだろうなと正直感じたが、
何か、嫌いになれなかった俺は、結構良い関係を築けていた。
スーパー銭湯で、服を脱いだ先輩は肌ツルツルで体毛もほぼ無し。
年齢と比べて、若々しい張りのあるものだった。
あまりジロジロ見て、なんか言われるのも困るので、チラリくらいでその場は終了。
帰り道。。。
並んで歩いてた俺達だが、先輩は別なところが気になっていたらしく、
「みーさん、身長体重どのくらい?」とボソッと聞いてきた。
「171cm60kgですよー」と返し、「先輩は、何キロですか?」と続ける。
「んーー」と、珍しくハッキリしない先輩。
俺が見た目で「45kgくらいっすか?(本当は40前半だと思ったが、配慮w)」と聞くと、
「中学生じゃないんだから」と笑っているが、若干目が泳いでる感じ。
珍しい先輩の様子に、少し調子に乗って「47…48…」としつこく迫ったら、
「あのね〜、俺に体重聞くのは女の子に聞いてるようなもんだから…」
と、訳の分からない言い訳をし始め、「50kg?」と聞いたとき、
「だいたいその位だよ」と渋々答えた。
話題を変えていき先輩の顔を窺うと、かすかに口元に笑みが見える。機嫌が戻ったか?
夕食を食べることにして、そのまま天下○品へ。
2階へ通されると他の客はまだ誰も居ない。さっさと食べて一息ついてる頃、
「みーさん、誰も居ないし腕相撲でもします?」と、意外な提案。
「マジっすか?先輩に勝てそうにないんですけど」
先輩が剣道の有段者だと知っているし、視線もキツイ先輩。
メチャクチャ細いけど、なんだか勝てそうに思えない雰囲気があり、加えて小心者の俺w
「いいから、人居ない間にやっちゃおうぜ」と、乗り気な先輩。
中華屋の2階で対戦することになった。
ガリガリな先輩3
- by みー at 10月20日(火)21時59分
- Number:1019235651 Length:2174 bytes
薄手のシャツを腕まくりする先輩。
「みーさん、ホラ準備準備ッ!」
何故か相当やる気がみなぎってる先輩は、「後輩に簡単に負けるわけにはいかないからな!」
と、完全に勝ちに来ている様子。
昼間自分の腕をつかまれたのを気にしてたのか……? と、今更ながら思い出した。
小さめの机だったので、箸置きなどを移動させて先輩と向かい合う。
素肌がさらされた先輩の右腕は、肩まで綺麗に服が捲くられていた。
普通ガリガリと言うと、骨に皮が付いているだけと表現されるが、
先輩の腕は、張りのある肉がちゃんと付いている。骨っぽさは感じられない。
裏を返せば、細すぎる骨を肉が守っているということか。
10年以上前の剣道で鍛えられた筋肉が多少は残っているということなのだろうか。
「本気ですよねー」
「アタリマエ」と、直ぐに位置について構える先輩。
微妙に不安と期待の入り混じった感覚の中、俺も先輩の手を握る。
本当に剣道をしていたのか疑うくらい華奢な指と薄い手のひら。
「レディー……Go!!」
最初は互角。
先輩を窺うと、前腕は細いながらも筋肉がスジ状に波立ち、力の入れ方で筋肉一つ一つがグリグリ動いているのが分かるほど、キレキレの筋肉。
そして、お餅を焼いた時プックリ綺麗に膨らんだ様子…という表現がピッタリ当てはまる、綺麗に盛り上がった、しかし小さな力こぶ。
しっかり、脇を締めて肩を入れ気味にして体重を掛けようとしている。
自分が有利になる術を尽くしている感がする。
俺が少し力を入れる。
すると、少し先輩の上体が浮き、横顔が窺えた。
先輩の右耳は真っ赤に染まり、右目はつむっている。
目尻からシワが伸び、さらに、歯を食いしばっているのか、肉厚の無い頬の皮もシワくちゃになっている。
普段、クリーム色の先輩の肌が、真っ赤に染まっている様子を見て、
既に先輩は全力を振り絞っていることを感じ取った。
「くぅ……ッ!!」
先輩は、僅かに声を上げながらも、状況を好転させようと懸命に力を込めている。
ただ、ここまで冷静に先輩の様子を窺っている俺は、正直、手を組み合った時に華奢なそれを感じた事で、
手加減をした事は否めない事実だった。
「先輩、いきますよ!」
いちおう一声掛け、力を入れる。
12時の針の位置でせめぎ合っていた二本の腕が、傾き始める。
「ンンっ……!!」
先輩は予想外の反撃を喰らったのか、正面に顔を向ける。
筋肉がうごめいている先輩の腕には、血管が浮き出している。
対する俺は、ひと筋の陰影が浮かんでいる。
いつも鋭い先輩の瞳が、この状況を目にして、大きく見開かれた。
俺は、そんな先輩の様相を初めて見、心が揺さ振られた。
ガリガリな先輩4
- by みー at 10月22日(木)17時08分
- Number:1020233903 Length:3814 bytes
12時の針を指していた二本の腕が、11時・10時と傾いていく。
その間、先輩は自分の二の腕の力こぶと、グリグリに浮き出た前腕の筋肉と血管、
さらに、俺の腕を順に見ているように窺えた。
「くぅ・・・ッ!!」
先輩は歯を喰いしばり天を仰いで、顔をクシャクシャに歪めた。
最後の抵抗を必死になってしている先輩の腕がブルブル震えてきたのを見て、俺は全力を入れた。
傍目には、最後あっさり決まったかのように見えただろう。二つの腕はスッと9時の方向に倒れた。
見ている人間は誰もいなかった。先輩にとってそれだけは救いだったのだと思う。
「…………」
瞬間、掛ける言葉が浮かばないまま、間が出来てしまう。と……、
「……あー、クソッ!…マジか〜。……みーさん、強いよ」
ようやく、少し開き直れたのか、先輩が喋りだす。
「ここ、俺のおごりね」
「いや、罰ゲームの設定してないですし、いいですよー」
「いいよ。そんな高くないし」
と、そそくさと箸置きなど元に戻して、一階に下りて行く。
「ちょっと、先輩!」
下で清算をしている先輩と俺。
何となく、このままサヨウナラも物足りないと思っていると、清算を済ませた先輩が。
「ごちそうさまです!」挨拶して、どうするか考えてると、
「みーさん、ちょっとお茶していこう」
思いがけず、先輩からの誘い。
迷わず、「いいですよー」と返答。
店を出た所で、先輩が「あーー、負けたッ!!!」と、空に向かって叫んだ。
人通りの多い中、普段物静かな先輩が思いもかけぬ行為をしたので、ビックリ。
ただ、俺の心配をよそに見知らぬ人達は『酔っ払いが叫んだ』とでも判断したのか、
誰も振り向きもしなかった。
そんなことに気を取られている俺を、先輩が急かして近くのベロー○ェへ。
先輩は、「給料少ないし、仕様が無いよね。美味くないけど場所代だと思ってよ」と、
奥の席にそそくさと陣取った。
会社外で、一対一で向き合いながら話すのは初めてだ。
そこで、中途入社で四苦八苦で働く俺のことは、他の部署ながら気に掛けていた事。
先輩も中途入社だった事。
他部署だが、同じ内勤だから久しぶりの後輩という感覚がしていた事。
ただ、話すことなんてなかなか無いだろうとも思っていた事。
等、これまでの色んな事を素直に教えてもらった。
そして、2人の共通した考えが『多人数で騒いでる所が苦手』だった事。
で、どちらかと言うと『サシで静かに話す方が好き』という所も同じ考え。
ただ、先輩は、「サシで話すのは気に入った奴だけ。まぁ、この会社ほとんど嫌いな奴ばかりだから、こういうのホント久しぶりですよ」
と、さりげなく危ういことと嬉しいことをボソボソと話してくれた。
「それ、本音ですよねwいいんですか、嫌いな人ばかりって…」
「ああ。みーさん言わないでしょ?」
「まあ、そうなんですけど〜。……えっと、さっきは先輩から腕相撲誘われるなんて思ってもみなかったですよ」
「さっき体重とか聞いて、高校時代はそれくらいの体格の奴には勝ってたからね」
「へぇー」
「最初にガツンと決めてやろうと思って」
「年上の意地ですね」
「そうそれ。そしたらみーさんマジなんだから」
「えっ!マジって、先輩が言ったんじゃ……」
「うっさいよw」
先輩は服を捲くって、右腕を擦る。まだ、血管が多少浮かんでいる。
「社会人になって初めて腕相撲したよ。今32だから14年以上昔か」
「かなり強かったですよ」
俺は、平静を装いながら先輩のテンションを上げようと、多少水増しした感想を言った。
「ほんとかよ?……まあ、みーさんが言うなら本当かもな。またリベンジしてみます」
「先輩、気になったんですけど、俺に敬語なんか使わなくていいですよ」
「ああ、気にしなくていいから。これ、ちょっとしたクセですから」
と、その他諸々話したら、アッというまに2時間喋ってた。
「もう、こんな時間ですよ。先輩明日も早いですから」
「おっ、帰りましょう」
坂を下って歩く2人。先輩の歩幅は大きい。股関節が柔らかいのだろう。
そして、これまで先輩から感じていた独特の雰囲気は、スッと綺麗に伸びた背筋から凛とした空気が出ているのも、その一部だと思った。
これまで、意識していなかったが、丹田から伸びる真っ直ぐな姿勢が、剣道で培われた物であることにここでようやく気付いた。
「じゃあ、俺はこっちですから」
「ああ、付き合ってくれてありがとう」
と、駅前で分かれた。
が、この後、家に帰った先輩は色んな感情が渦巻いていたようで……
この時の俺は、楽しかった思い出と先輩に勝った事。そして、自分が細身の人が好きだという前からの欲望を図らずも再確認しながら家路についたのだった。
ガリガリな先輩5
- by みー at 10月22日(木)20時06分
- Number:1022200615 Length:3401 bytes
その日の一連の出来事があって、感覚として先輩と急速に距離が縮まった気がした。
しかし、会社での先輩は完全に仕事に集中している人で、他人の目もあるからか、たまに目が合う程度。
昼休みも、先輩の部署とは時間がずれてて飯にも誘いにくい。
かと言って、メールすることは……と考えてるある日。
一通のメールが。
『よろしければ、昼飯いっしょしませんか』
と、簡潔な内容が先輩から送られてきた。
その日、先輩の部署の午前中の仕事が少なく、早めに休みに入ることになったらしい。
「久しぶり。今日、2時間休みもらったよ」
「あ、先輩もですか。こっちも今から2時間もなんですよ」
「じゃあ、どうしよっか。まあ、歩きながら…」
と、肩を並べて会社を離れつつ先輩が、
「みーさん、俺と居るの見られたら、良いこと無いと思うから離れて」
「え?なんでですか?」
「知ってるでしょ、ボク、嫌われ者だから。俺に関わってくれても力になれないし、上司受け悪くなるから」
ある意味、そんなことは百も承知の俺は、
「別に関係ないですよ。先輩と気が合うからいるんですから。そんなこと考えないで良いですから」
「……そっか」
と、そっけない言葉を発した先輩を見ると、うっすら笑みを浮かべていた。
「あー、ここは来たことないですね」
そこは、俺が前から目をつけてたパン屋前。
「ここはうまいよ。じゃあ、ここで買って外で食べるか」
先輩はサンドウィッチ1つ。俺はいくつか選んだ。
「それだけでいいか?」
そう、先輩が気遣ってくれながら、「じゃあこっち」と、路地を中に入っていく。
「あんまり、こっち側は来たことないんですけど」
と、そこそこ歩くと、そこに公園が姿を現した。
「へー、結構綺麗な公園ですね。人もちょうど居ないし。って、ここら辺、人歩いてませんでしたね」
「いいでしょ、ここ。木があるから周りの家も隠れて気にならないし、正面も段差で見えないし」
都会の一角に、まさにオアシスがあったと感じた。
パンを食べてる最中の先輩は、少ないサンドをチビチビ食べている。
普段の鋭い目付きや言動からはかけ離れた、かわいい姿を目にしてソソられる。
「先輩、それだけで足りますか」
「ん? うん、結構腹にたまってるよ」と、ほぼ食べ終わった。
ふと、時計に目をやると、まだ30分しか経っていない。あまった時間をどう使うか。
ぼーっとしながら、考えてると、
「みーさん、この前は俺が負けたけどさー」
「? ああ、勝たせていただきました」
「くぅーーー!!! すげえ悔しいッ!! めっちゃ余裕だしッ!」
「いや、先輩……強かったのは俺分かってますから〜……」
もしかして先輩キレた? と、半分疑いながら、少しヨイショの入った言葉を掛ける。
「んー……あっ…」
と、先輩はどこかへ向かう。
360度グルッと見渡して、何か決めたようだ。
「ちょっとコッチ来いよ」
と、向かった先にあるのは砂場だった。
「まだ休み時間あるし、ちょっと食後の運動しようか」
「いいですよー」
「このままだと、俺、気が治まらないから。人居ないし、マジ相撲するぞ」
(言い忘れたが、俺達2人共内勤の上、お客様と会わない所に居るから、私服で勤務してる。
だから、こんな提案が出来たのだろう)
俺は、まさかこの歳で砂場に足を踏み入れるなんて思ってなかった上に、
さらに、思いもかけず先輩と身体を近づけるチャンスが訪れたことが正直嬉しかった。
「砂場から出たら負け。倒れても。まあ、後はルール大体分かるだろ」
「はい」
「じゃあ、ちょっと待てよ」
と、先輩は両腕を捲くり、靴・靴下を脱ぎ、ブラックジーンズの裾を膝まで折り曲げた。
「マジでブッ倒してやるからな!」
目に力が入り、少しニヤついてこちらを見ている。
「時間ありますし、3番勝負にしますか?」
「ああ、いーよ。それくらい聞いてやるよ」
俺は取りあえず、腕捲くりだけして準備完了。
目の前の先輩は、先日と変わらない腕の細さ。
そして、今日は細いながらふくらはぎに筋肉がついた形の良い足が見える。
毛が無いのかキレイで、ツルっとした張りのある物だ。
昼下がりの都会の閑静な公園の一角で、試合が始まろうとしている。
ガリガリな先輩6
- by みー at 10月23日(金)20時56分
- Number:1023204023 Length:2069 bytes
「先輩、もし俺が勝ったら今晩先輩ン家で飲ませてくださいよ」
「ああ? そんなショボイもんで良いのかよ。じゃあ、俺が勝った時は、俺ん家で俺の愚痴聞いとけ」
「って、どっちにしても今日は先輩ン家ですね。じゃあ、やりますか」
「マジ行くぞッ!!」
先輩が先に腰を落とし、左拳を土に付けている。
先輩がどんな作戦で来るのか、いろいろ考えながら、俺も腰を落とし両手を突く。
「ハッキヨイ、ノコッタ!!」
立会い、瞬間的に先輩が真っ直ぐ正攻法で当たって来たので、少し受身ぎみに身体と足に力を入れ、腕を伸ばす。
先輩が前傾姿勢で胸から鋭く当たって衝撃が伝わった。
が、運良く俺の両腕が、先輩の脇の下をスポッと通り、完全に捕まえた。
先輩の顔は、俺の顔のすぐ左側でくっついている――肩に先輩の顎が載っている状態――。
両腕は、俺の二の腕の辺りの上を通り、背中の服をつかんでいるようだ。
せっかく、絶好の体勢になったので、腕を先輩の背中に回して引き付けた。
先輩の足が抵抗の力を入れた気がしたが、構わず力を入れると、ほぼ棒立ちのような状態まで上体を起こせた。
先輩から荒い呼吸が聞こえる。俺の服をつかんでいるが、捲れ上がるだけで有効な手が無いようだ。
体温の上がっている首筋から、甘い香りが漂う。先輩の匂いだ。
うっとりしながらも、服に隠された先輩の肉体を感じたい俺は、回している腕で締め付ける。
「うっ……」
先輩が、初めて言葉を発した。
先輩の脇の下……胸のあたりをグルッと回した俺の腕は、手の先が俺の脇まで回った。
先輩の胸囲があまりにも細いことが実感できる。
先輩が、俺の背中を力無くパンパン叩いている。少し力を緩める。
「ひゅ(空気吸い込んだ音)……ぅ……呼吸出来な…」
話の途中で力を込める。
「出来な……ぐっ……!」
力を込めて、俺の胸に押しつぶすように引き付ける。身体の横幅がやはり細っこい。
「ちょ……ッと……タンマっ…」
俺の胸と対峙する先輩の胸の肉感の中に、コリコリした胸骨を感じるくらい締め潰した辺りで少し緩め、
回した腕を腰の辺りまで下げる。
腰を締め付け、一気に持ち上げた。
もはや、先輩の抵抗はほとんど感じない中、砂場の外にストンと下ろした。
「はい、1勝でーす!」
先輩は、右手で左胸を押さえながらしゃがみ、咳き込んでいる。
少し経ち、こちらを仰ぎ見た先輩は、少し目がウルッとしていた。
無言で立ち上がり、砂場に入っていく。
俺も続いて、静かに向かい合う。
無言の中、2戦目の始まりを迎えた。
ガリガリな先輩7
- by みー at 10月23日(金)23時40分
- Number:1023233014 Length:2261 bytes
静かに、立会いを迎えた。
先輩は、両手で俺の胸を突き押すところから始めた。
俺も、慎重に突き出された手を退けるが、先輩は執拗に俺を近づけない作戦をとっている。
埒が明かず、砂場中央で腕だけの探り合いが行われる中、俺は少し動いた。
先輩が右腕を伸ばして来たとき、俺の左手がその手首をつかんだ。
「んっ……」
先輩は、眉間にシワを寄せて、険しい表情をしている。
先輩の手首は、俺の親指と人差し指で余裕でつかめ、さらに人差し指の第一関節までギュッと絞れるほど極端に細かった。
先輩は、右腕を前後へ動かし引き抜こうとするが、俺の力が強いのか途中で諦めたようだ。
左手を俺の胸に押し当て、とにかく距離を取ろうとしている。
対する俺も、手首を捉えている為、片手だけでは若干不安な中でとりあえず先輩を捕まえたかった。
左手で、先輩を引き寄せる。
抵抗されながらも、若干近づいたところで、右手を伸ばし先輩の左脇の下をガッチリつかんだ。
「んっ……ぁ……………アあぁアーーーーッッッッッ!!!!!」
先輩は、俺が捕まえた瞬間ブルッと震え、キリッとした目がどこか一点を見つめ顔全体が硬直した感があった。
すると、ガクガク震え始め、先輩の表情が力が抜けたように歪み、目がキツく閉じられると同時くらいに、
先輩から聞いたことも無い高い叫び声が上がった。
先輩の腕から力が抜け、俺に身体ごともたれ掛かってくる。
ビックリした俺は、戦闘状態から力を抜き、取り合えず引き寄せ、静かに先輩を横にした。
先輩は、意識は直ぐに正常に戻ったのか、身体をうつ伏せにして、砂場に押し付けた左腕に顔を押し付けている。
膝を曲げ、腰は少し高めに上げた状態を保って、少し時間が経過する。
「……先輩…大丈夫ですか」
経験したことの無い緊張感のある雰囲気の中、言い出し難いが俺は声を掛けた。
「んー……あと一番だなー……」
うつ伏せで顔を隠したまま返事をした先輩。何だかおかしい。既に2勝した相撲の事が先程の事で考えが飛んでしまった。
もう、俺の勝ちは決まっているのだが、先輩はなんだかボンヤリと言うか、
心ここにあらずなボーっとした物言いで、当然のように次の試合を求めている。
上から後姿をよく見ると、横顔も耳も首も真っ赤に色づいている。
「先輩、ホント大丈夫ですか?」
本気で心配になったのだが、先輩は「ライジョウブ」と呂律が回って居ないような声が聞こえたが、
くぐもった声なので、判断できない。
数十秒後、先輩がゆっくり立ち上がる。
ほぼ砂場の中央で倒れていたので、そこで始めることになる。
周りを見回しても、先程の叫びがあったにも関わらず、人影すら見当たらない。
まあ、いいよな……本人の希望だし…と、最後にもう1試合始める事にした。
ガリガリな先輩8
- by みー at 10月25日(日)16時59分
- Number:1025162607 Length:2765 bytes
先輩は立ち上がるものの、中腰で両手を膝について俯きぎみにしている。
背中に砂がついている。先輩は黙ったままだ。
「最後の勝負です。始めましょう」
少し顔を上げたが、すぐ俯き、腰を下ろす。
俺も手を突く。
「ハッキョイ!」
「グふぅ…」
先輩が体勢低く、俺の下腹……腹筋の辺りに頭を当ててきた時、先輩の呻き声が聞こえた。
同時に、俺の腹筋の左右を両手で押されて、さすがに耐えられずぐらつく。
左右一歩ずつ後退した時、低姿勢な先輩の身体を上から抱え込むように腕を回す。
しっかり先輩の腰回りを抱え込み、上半身を先輩の背中に付け、体勢を下げ顔を背中に付ける。
先輩は、頭をつけ、両手でムニムニ腹筋を押し、足の力も使って圧力を掛けてはいるが、
俺が捕まえた時点で、それ以上後退するような力は加わらなかった。
俺は少し迷った。さすがに、これからも付き合っていく先輩に大技を繰り出すのをためらったが、
思い切って、決断した。
「ッ……ふぁー〜〜!!!」
先輩が情けない声を上げた。それもそのはずで、俺は先輩に巻きつけた腕に力を込めて、
先輩をまっ逆さまに持ち上げた。
「やめてっ…!」
先輩のくぐもった声が聞こえる中、足をバタつかせていて危ないので、
腰に巻きつけた腕を先輩の臀部から太もも辺りにずらして、左腕だけ巻きつけたまま、
右手でバタついてる先輩の左足ふくらはぎを握った。
見た目筋肉の載った部分だが、実際は、つかんだ部分の指が半分以上回っており、
前後から見たら、しっかり左右幅の筋肉のあるふくらはぎは、後日、横から見ると骨に少し肉がついた厚みしかないほど細かった。
そして、気になる足首を持つと、しっかり親指と中指がくっ付く細さ。
完全に先輩の左足の動きを抑えて、「先輩、足首つかめましたよw」と、言うが、
向こう向きの先輩の顔が見えず、両腕を回し、先輩を宙吊りのまま回転させ、俺と対峙する体勢にした。
が………。
「…ん…下ろして……」
先輩は両手で俺のふくらはぎを握って、頭から落ちないようにしていて、少し顔を上げてそう言った。
俺は、正面を向いた。
すると、先輩のブラックジーンズのアレが収まっている部分がグッショリ濡れていた。
俺は頭が真っ白になった。
が、取り合えず、先輩をゆっくり背中から下ろした。
先輩は弱弱しく横になって身体を縮め、ゆっくり立ち上がる。
そして、済まなそうに「ちょっと悪い」と言葉を残して、ヨロヨロとすぐ近くにあるトイレに向かった。
俺は、一人残されたその時、どんなことをしていたのか、正直あまり記憶に残っていない。
ただ、ジーンズのグッチョリと濡れた所から漂った匂いは、間違いなく射精した後の生々しい香りだった。
そのことを、反芻していたことだけは覚えている。
何分経ったか、十分以上は経っていたのか。
先輩がゆっくりトイレから出てきた。俯きぎみに、たまに目を上げ俺を窺い、また目を下げる。
俺の目の前、少し斜め向かいに来た先輩は顔をしかめ、
「こんなつもりじゃ無かったんだけど……」
と言い、少し間をあけて、
「みーさん、見ちゃった?よね?」
と、こちらに目線を上げた。
何のことか、何となく察した俺は、
「ええっと……すんません、見ました」
先輩は俯き、時計を見た。それを俺も見たが、まだ時間は13:00過ぎたばかり。
「ちょっと、こっち」
と、先輩は元居たベンチへさそった。
ガリガリな先輩9
- by みー at 10月25日(日)22時00分
- Number:1025205105 Length:4000 bytes
ベンチに二人並んで座る。
公園を見渡しても、誰も居ない。ここの公園、使ってる人いるの?
そんなことを思ってしまいながら、そのとき先輩が話し始めた。
「あー…もう、ブッチャけるけど! 俺、格闘系が好きでさ、それは昔からなんだけど……
一応高校で剣道の段取ったから、喧嘩なんて出来ないし、部活の奴やダチと腕相撲くらいはやってたわけ。
その頃は、みーさん信じてくれないかも知れないけど、俺、ほとんど勝ってたんだよ。
さすがに超デブな奴とか野球部の4番とかには負けたけど」
「あとは、彼女とか?」
「そうそう、彼女には尻に敷かれて……って、コラっ!」
ベタな流れだが、2人で笑った。ただ俺は、先輩には彼女いるのか?と思って、ドーンと気分が沈んだ(自業自得)。
「……で、卒業してからは仕事に追われて、全く鍛えて無かったから、気づいたらこんなになっちゃって…。
で、最近ジョギング始めたんですよ。そして、地元離れて10年以上人と対戦してなかったんだよ。
そんな中で、俺に構ってくれる奴が現れたってのが、みーさん」
「はい、現れちゃいましたw」
「そう。俺、無愛想なのに色々聞いてきてくれるし、正直精神的に助かってるんだわ」
「話し相手も居ないし」
「そうそう、俺一人ぼっち……って、おいっ!! っふふッ……言いたい放題だな(笑)」
先輩は、穏やかな笑顔を見せてくれている。
先ほどまでの異様な緊張感がすっきり消えていた。
「でね、この前みーさん体重60kgって言ってたから、俺、高校時代思い出して、
楽勝だ……とか思って、ちょうどやる機会あったから挑んだんだよ。
そしたら、みーさんの腕が全然動かないんだよー。
俺、全力出してんのに、みーさん結構シラっとした顔してて、メッチャ焦った。
……でさ、そのーー……」
何だか、急にもごもごし始めた先輩。
「で?」
「そんな顔したヤツが、俺の…自分で言うのもなんだけど…全力だして筋肉出まくりの腕をさ、
へし折っていくんだよ。そんなことされて、俺、恥ずかしいけど勃起しちゃって」
「ブッ!」
思わず、ふき出した。
「先輩……」
「ホントごめん。俺、性癖がおかしいのかな。時々、そういう格闘系のシチュエーションの時興奮するんだけど、
さっきもそうだけど、かわいい後輩に壮絶な負け方しちゃった俺が……」
「好きなんですね」
「悪いけど、俺、お前のこと好きかもしんない。ごめん。変なこと言って」
俺は、こんなに先輩が真面目に正直な気持ちを語ってくれている中で、自分だけ隠し事をしているのがイヤになった。
俺は、その時ドキドキしていた。
「先輩、俺、正直言いますけど、ゲイなんです。先輩、自分の事そんなにオカシイなんて言わないで下さい。
で、すいません。気持ち悪いですよね…」
先輩は、しばし黙っていたが、
「そうなんだ、……俺なんでだろ、結構そういう人からカミングアウトされるんですよ。
だから、心配しなくていいです。で、俺自身、そうかも知れないって思ってるから……」
静かな時がしばらく流れた。
「さっきの相撲、ごめんな。最後変になっちゃって。
ってか、最初の試合の時か? みーさんに胸締め付けられて息出来なかったの。俺、嫌われたのかなって思ったもん。それくらい容赦なくシメられて、全然みーさんに敵わないって思ったよ。
で、正直ビビッちゃって2試合目、とにかく離れて闘おうって思って、押しだそうと思ってたら全然動かないし、腕つかまれて全然放してくれないし…」
「先輩、手首細かったです」
「うるさいよ(笑)それは昔から変わってないし。女より細いって言われてたけど、そんな事言ってた奴には腕相撲勝ってたんだよ」
「すいません。勝っちゃって」
「ホントだよ。めっちゃ強く引っ張りやがって。そして、あれだろ。お前、力一杯俺をつかんだだろ」
「はい。何とかつかまえようとして」
「あの時、お前の指が俺の……乳首を潰しやがって……」
「そうだったんですか」
「完全にヤラレタよ。えぐられたかと思ったよ。あんなに感じたの人生初めてだよ……全然こらえられなくて、あの時イッちゃったよ」
「あっ……あの時…」
「その後、あまり記憶ないけど、3試合目始まったんだよな。
とにかく、あれが垂れないように屈んじゃって、早く終わろうと思って。
そしたらみーさん持ち上げるんだよ。空気呼んでよ(笑)」
「そんなの分かんないって」
「もう、くるくる回されたり、エロく足握られたりして、こっちは大変だよ。もう全然敵わないんだから、もう止めてくれって、俺涙目だったし」
そんな話をしてたら、もう13:45。
「もう、戻らないと」
「今日、約束どおり俺んち来てくれるか?」
「お言葉に甘えて。飲みますよ!」
そして、2人共、服を捲くっていたのに気づいて直す。
先輩に付いてた砂もふるってあげて、並んで歩きだした時、肩を組んで、
「先輩、強かったですよ」
と、耳元でささやいてあげたw
ガリガリな先輩10
- by みー at 10月27日(火)22時39分
- Number:1027211359 Length:3265 bytes
ささやいたら、尻を蹴られましたw
「ムカつくなー」
初めて喰らった先輩の蹴りは『パシッ』って音。正直全く効かない蹴りだったけど……
「イテテテっ……。……先輩」
「ん?」
「すいません。俺も先輩の事好きです。前から気になってました」
「……ふーん。そっか」
それだけで、その後は無言でつかつかと会社へ向かった。
仕事が終わり、先輩ん家で酒を飲んだ。
予定通りの行動だが、予定外なことも。
先輩、酒には弱かった。
仕事の事など話しつつ、ビール1缶飲み終わった俺が先輩を見ると、顔真っ赤。
「先輩、顔赤いっスよ」
「ん? もう赤くなってる?」
って、まだ何口か口をつけただけのはずだ。
「先輩、酒弱かったんですか?」
「んー、酒の香りは好きなんだけど、かなり弱いんですよ。みーさんイッパイ飲んでね」
「あー、そうだったんですか」
話してると、どうも久しぶりに家に呼べる相手が出来たのに、付き合わないのは気が引けたらしい。
「先輩、話してくれたらよかったのに」
「まあ、次回に生かすということで」
「ところで先輩、結構良い部屋に住んでますよね」
「ああ…広いだろ。まあ、そろそろ引っ越そうとは思ってたんだけど……」
「??? え?なんでですか?」
「ここね、前は彼女と住んでたんだよ」
「! ……そうだったんですか」
「んーと、ブッチャけるけど、結婚してたんだよ」
「!!! っ! そうだったんですか」
「ん。で、色々思い出はあるけど、俺の給料じゃ維持するの大変だから……」
「ああ、そうですね。まあね……」
「まあ、引っ越すとしたら子供の頃住んでた○○県辺りかなと。会社に行ける範囲で探してるところ」
「はあ、そうなんですかー」
俺はどう返答して良いか分からず、煮え切らない返事ばかり。
結構ショックな事も言われたが、バツイチだったのは意外でした。
「ここまで正直に言ったの初めてだー」
と、言った先輩はバタッと後ろへ倒れた。が、スクッと起き上がり、
「ちょっと先に風呂入ってくる。みーさん、飲んでてねー」
と、さっさと一人消えていった。
一人の時間。
頭を整理しておき、さらに、今日までの数回でここまで仲良くなれた奇跡に感謝していた。
先輩が上がってきた。
短パン姿。あとは裸体。
「飲んでる〜?」
と言い、ベッドに座る。先程からの先輩の定位置。
自然と目が身体を観察してしまう。
先日のスーパー銭湯では後ろから見ただけの先輩の身体。
普通に座っていると、全く骨っぽくなく、30過ぎた肉体は張りのあるキレイな物。
ただ、本当に骨細な先輩の身体は、ガリ好きな俺にとってはとっても好ましいものだった。
一応逆三角形の身体は、腹筋は痩せているからなのか、6つに割れているのが分かるが、流石にそこだけは少しだけ脂肪がうっすらついて、ちょっとだけ柔らかそうなお腹に見える演出をしていた。
年齢的になのか、油断している部分が素直に目に見える所だった。
そして、ある意味その脂肪を見て、やっと50kgあるかも知れないと納得出来たくらい、上半身は細い。
歩いているときに見たが、ジョギングのお陰なのか太ももにスジ筋が見え、多少太い。
肉感が感じられるお腹と太もも以外は、本当に華奢な身体だった。
「目つきがエロいよ」
と、一声にビクつく。素直な気持ちが目に出てしまったのか……。
「ふ……ぁ〜〜…ネムイ」
先輩が腕を上げて背伸びした時、俺は驚いた。
肋骨と胸骨がその姿を現し、先輩の身体の正体が浮き彫りになったのだ。
張りのある肉体に守られていたはずの、波状の骨が浮いてきて、貧弱な身体を目の当たりにした。
「今日、なんかしたいことあるのか?」
「先輩……」
俺は導かれるように先輩の目の前に立ち上がる。
先輩は俺を仰ぎ見ている。
俺は冷静に、これまで男経験の無いはずの先輩に行き成り最後まで求めるのはキツイだろうと考え、自制しようと頭を働かせる。
「先輩……友達とオナニー見せ合ったことあります?」
「ないよ」
「始めなので、そのくらいしてみますか」
ガリガリな先輩11
- by みー at 10月27日(火)23時06分
- Number:1027223739 Length:2493 bytes
と言いつつ、誘惑に負けて先輩を押し倒す。
思った以上に細い肩の感触を感じ、簡単にベッドを背に倒れてしまう先輩。
俺は、先程の言葉とは裏腹に、先輩の胸の弱い部分を舐める。
「っ……ハ……ァア」
先輩の腕が俺の首の後ろを押さえる。
そして、俺は昼間の出来事を思い出し、反対のソレを攻めることに。
狙いをしぼって、親指と中指で強く抓んだ
「ッッ!! キャーーー!!!」
痙攣しながら何度も跳ね飛ぶ身体。先輩の異常な悲鳴。
俺は、驚きながらも、身体を移動させ、先輩の口にキスをする。悲鳴を封じる為にも。
先輩の左乳首を抓んだ手はそのままに、舌を動かす。先輩も異常な中でもかなり上手く応えてくれる。
「ンーー(ぺチャ)ンーーーー!!(クチュ)」
俺は左手で、先輩の短パンをずらす。
既に先ばしりが出てビチョビチョのそれを、つかみ取る。
「ンンンーーーー!!!」
全身に力が入り筋肉が露わになっているが、ビクッビクッと痙攣が続き、完全に俺に征服された先輩がそこにいる。
16cmくらいのそれはクチュクチュと音を立てる。
先輩は両腕で力強く俺の首の後ろを引き付けて放さない。
俺は、抓んでいた乳首を押しつぶした。
「ンンンン!!!!!(ビュル!)」
俺と先輩の身体の間に何度も力強く白濁が撃ち付けられた。
冷静さを失っていた俺は、自分の服を脱ぐ余裕も無かったことに苦笑い。
先輩の精液を含んだ服を見ながら、まあいいかと先輩を窺う。
俺の攻めから解放された先輩は、胸を大きく動かしながら息を整えている。
「先輩、すいません。……大好きです」
「……みーさん…頑張りすぎ……」
力なく大の字で仰向けになっている先輩。
ただ、怒ってはいないようだ。
「……凄すぎた……もう戻れないな…」
つぶやく先輩の言葉を聴いて嬉しい気持ちになる。
「みーさん、これからもよろしく」
と言い、その夜はグッスリ眠りに入った先輩であった。
俺はと言うと、まだ夜も早めの時間だったので(恥)、洗濯機を拝借し服を洗い、少しお酒を嗜んだ。
そして、先輩の横に潜りこみ、一夜を明かした。
次の日、俺が起きた時に先輩は居なかった。
しばらくして、コンビニ袋を提げた先輩が部屋に帰ってきた。
「みーさん、起きてたの。朝飯買ってきたから」
「あ、すいません」
「今日、休みだしゆっくりすれば良かったのに」
と、テーブルにガサガサと食料を置く。
そこで、何か思いついたのか先輩は、
「みーさん、左手を出して」
素直に突き出した俺の手を握った先輩は、テーブル上に呼び込み、腕相撲の体勢。
「れでぃー・・・ゴー!」
頭が追いつかず、一瞬先手を取られたが、一気に盛り返し先輩の手をテーブルに押し付けた。
「あー……やっぱ負けたか、左も」
ガックリ肩を落としてる先輩を見たら可笑しくて笑った。
「先輩、ホント腕相撲とか好きなんですね」
「起きたばっかりの隙をついたんだけど……ウン、ホント好きなんだよ。これからも付き合ってくれよ。いつか勝ってやるから」
そんなことを言いつつ、休日の一日が始まったのだった。